1990年代に入って、世間ではちらほら「カロリーハーフ」の商品が目に付くようになりました。
カロリーハーフの飲み物。
カロリーハーフの加工食品。
読んでその字のとおり「カロリーが半分」という意味です。
「おいしく飲んで、おいしく食べて、しかもカロリーは半分!」
私は初めてこれを知ったとき「これはすごい! どんな魔法を使っているのか」と思ったほどです。
中には、カロリーハーフと言わず「ゼロカロリー」という食品まであるから驚きです。
しかし、感動を覚えると同時に「話がうますぎる。怪しい」という不安感もありました。
考えても見てみましょう。
量も味も変わらないのに、カロリーだけが異常に少ないのは、いかにも怪しいと思いませんか。
「絶対に大金持ちになれますよ」といううますぎる話は、怪しくて恐怖感を覚えるような感覚です。
「そんなはずはない。何か裏があるはずだ」
そう思って、詳しく調べたことがあります。
調べた結果、わかりました。
カロリーハーフには、砂糖に変わる「別のもの」が使用されていることがわかりました。
それは「人工甘味料」です。
カロリーハーフの飲み物には、砂糖に変わる別の物として、人工甘味料が大量に使用されているものがほとんどです。
たとえば、ソルビット・サッカリン・アスパルテームなどです。
これらは、人間が化学的に合成した甘味料であり、そもそも自然界には存在していない物質です。
一般的な常識から考えましょう。
自然に存在していない物質を、自然から生まれた人間が口にするという不自然さ。
事実、人工甘味料であるアスパルテームには発がん性の報告があります。
少量ならまだしも習慣として大量に飲み続けていると、健康への悪影響があります。
昔は「ズルチン」「チクロ」という人工甘味料が使用されていた時期がありました。
しかし、特にこれらは人体への有害性が強いため、現在では法令で使用が禁止されています。
人工甘味料はまだ登場して歴史が浅い。
ほかにどんな副作用があるのか、まだはっきりしていない部分があります。
発がん性以外にも、未知の悪影響が隠れていることは十分あり得ます。
そうした危険性を考慮すれば、大量に人工甘味料を摂取するのは注意が必要になるでしょう。
健康になると思って飲んだカロリーハーフは、将来の健康被害を蓄積しているかもしれません。