誤解が生まれたとき、私たちはこう思います。
「話せばわかる」と。
文字だけでコミュニケーションを取ることがあるでしょう。
第三者によって、間接的にコミュニケーションを取ることもあるでしょう。
以心伝心やあうんの呼吸のように、言葉を介さないコミュニケーションもあるかもしれません。
間接的・抽象的なコミュニケーションをしていると、誤解が生まれることがあります。
そんなとき「話せばわかる」と思って誤解を解こうとします。
「話せばわかる」という言葉のとおり、どんな誤解でも話せばわかってくれるだろうと期待する。
ところが、現実では思うようにいかないことがあります。
きちんと直接話しているにもかかわらず、なかなかうまく誤解が解けない場合があります。
そういう人は「あるポイント」を見落としています。
「話せばわかる」ではありません。
「会って話せばわかる」です。
「話せばわかる」と「会って話せばわかる」とでは意味が違います。
「話せばわかる」という考えにとらわれていると、対面によるコミュニケーションを省くことがあります。
「話せば十分」と思って、電話で誤解を解こうとしますが、十分とは限りません。
単なる連絡や打ち合わせくらいなら電話で十分ですが、誤解を解く場面なら、もう少し慎重になっておきたい。
誤解を解く場面はデリケートです。
話すことはできても会うことができていないなら、言葉は伝わっても誠実さが伝わらず、うまく誤解を解けないことがあります。
誤解が、さらなる誤解を招くことも少なくありません。
たとえビデオチャットでも、対面で会って話すのとでは印象が違います。
会っているような感じはしても、対面で伝わるリアルにはかないません。
もちろん物理的な事情で会うことができないこともあるでしょう。
仕方ない場合もありますが、誤解を解くなら、できるだけ会って話すのが得策です。
誤解内容が重要であればあるほど、実際に会って話すのがいいでしょう。
きちんと誤解を解くなら、会って話すことが最も確実です。
会って話すと、言葉だけでなく誠意も伝わります。
会って話すから、きちんと誤解を解けるのです。