穏やかな人になるには、ある食習慣の心がけが大切です。
難しいことでも特別なことでもありません。
「きちんと朝食を食べる」という食習慣です。
当たり前の食習慣ですが、朝食を抜く人が少なくありません。
現代はスピード社会です。
朝起きたら、身支度で1分1秒の争いです。
朝は時間に余裕がなく、朝食を抜いている人も多いのではないでしょうか。
中には節約やダイエットを目的に朝食を抜いている人もいるでしょう。
たしかに食事を減らせば、食費も減らせます。
朝食を抜けば、摂取カロリーを抑えられ、減量につながるでしょう。
しかし、節約やダイエットのために朝食を抜くのは安易な考えです。
朝食を抜いたときの悪影響は、私たちの想像以上に深刻です。
脳の栄養は、酸素とブドウ糖です。
朝食を抜くと、脳を巡るブドウ糖が不足して、頭の働きが低下します。
頭がぼうっとしたままで、集中力や記憶力が低下します。
また、感情のコントロールも不安定になります。
空腹になると、自然と機嫌が悪くなった経験はありませんか。
朝食を抜くと、脳の働きが低下するため、いらいらしやすくなったり疲れやすくなったりします。
「普段からいらいらしやすい」という心当たりがあるなら、朝食を抜いているせいかもしれません。
穏やかな人になりたいなら、朝食は欠かせません。
車はガソリンがあるから動くように、脳もブドウ糖があるから動きます。
しっかり朝食を取るから、頭や体の働きもよくなり、日中パワフルに活動ができます。
もし朝食を抜いているなら、食習慣を見直して、きちんと朝食を取るようにしましょう。
朝食を取る時間がないなら、少し早起きを心がければいいだけです。
たった10分早く起きるだけで、朝食を取る時間に余裕ができます。
「太るから食べたくない」という人もいるかもしれませんが、誤解です。
朝食で摂取したカロリーは、昼間の活動でしっかり消費されます。
たとえ食欲がなくても、少しでいいので、何か食べたほうがいいでしょう。
まったく食べないのと一口でも食べるのとでは、違います。
一口でも朝食を食べれば、脳の活動のスイッチが入ります。
朝食を取るのは、1日の基本です。
しっかり朝食を食べるから、心も体も元気になり、スタートダッシュができます。
食べることは、穏やかな精神状態を作る土台です。
「朝食を取るだけで、精神状態が安定する」と言っても過言ではありません。
きちんと朝食を取ることで、心も体も元気になるのです。