「物が足りない」
「お金が足りない」
「時間が足りない」
不足を嘆く習慣に心当たりはありませんか。
たしかに物・時間・お金が少なくて困ることはあるでしょう。
裕福な人でないかぎり、何でも物が揃っている状況は少ないでしょう。
物が足りないと、できることも限られたり、仕事も制限されたりします。
お金持ちでないかぎり、お金が余っている人は少ないでしょう。
収入が少なくて、日頃からお金に苦労している人も多いはずです。
お金がないと、買いたいものが買えず、行動も制限されます。
自由人でもないかぎり、時間が余っている人も少ないでしょう。
時間がないと、やりたいことがあっても、行動する時間がありません。
物もお金も時間も、少ないより多いほうが便利で役立つのはたしかです。
しかし、足りないことや不足ばかり考えている習慣には注意が必要です。
足りないことばかりに集中していると、自分の置かれている状況が悪く感じて、どんどん不幸になってしまいます。
「あれもない、これもない」とわめくだけでは、駄々をこねる子どもと同じ。
「物がない、お金がない、時間がない」とわめくだけでは、一歩も前進できず、何も改善しません。
不足を嘆く習慣があると、自分の置かれた状況が悪く感じます。
常に不平不満を感じるため、心が貧しくなります。
不足ばかり考えていると、焦りや緊張が生まれ、ストレスを感じます。
「もっと早くしなければいけない」
「もっと増やさなければいけない」
「もっと頑張らなければいけない」
あれもこれも欲しがっていると、恵まれていない自分が強調され、どんどんつらい気持ちが強くなってしまいます。
最終的に、生きているのが苦しくなり、人生が嫌になるのです。
不足を嘆く習慣は、できるだけやめておくのが健全です。
では、どうするか。
不足を嘆く習慣をやめる代わりに、新しく心がけたい習慣があります。
現状に満足する習慣です。
「まだ足りない」と考えるのではありません。
「すでに満たされている」と考えるようにしましょう。
考え方や受け止め方を変え、現状に満足しましょう。
事実は関係なく、まず「十分」と思うことが大切です。
物が少なくても、満足しましょう。
「物は十分ある」と思うこと。
物の数は限られていても、諦めないでください。
使い方を工夫したり借りたりなど試行錯誤をすれば、できる範囲が広がるはずです。
「物は十分ある」と思えば、可能性が広がり、希望の光が見えてきます。
お金が足りなくても、満足しましょう。
「お金がない」「貧乏だ」と嘆くばかりでは前進できません。
お金が十分なくても「お金は十分ある」と考えてみる。
お金の使い方を見直して、節約や節制を徹底すれば、限られたお金でもできる範囲が広がります。
「すでにお金はある。手持ちのお金で何とかしよう」と前向きに考えれば、気持ちまで明るくなってくるはずです。
そうすれば「お金は十分ある」と言えるでしょう。
たとえ収入が低くても、満足する習慣が大切です。
「今の収入で十分幸せ」と思えば、その瞬間に心が満たされます。
時間が足りなくても、満足しましょう。
愚痴や不満を口にするのはまだ早い。
「時間がない」と嘆くのではなく「時間は十分ある」と考えてみてください。
時間が足りないとはいえ、ゼロではないはずです。
時間が限られていたとしても、段取りやスケジュールを見直してみてください。
工夫や改善の余地があれば、時間を増やせるでしょう。
「時間は十分ある」と前向きに考えることで、本当に時間が十分になります。
十分と考えることで、現状に満足してください。
考え方や受け止め方を変えて、現状に満足しましょう。
現実の問題ではありません。
気持ちの問題です。
あなたはすでに満たされています。
それに気づいて、しっかり実感するだけでいいのです。
不足を嘆く習慣は、不幸になる習慣です。
現状に満足する習慣は、幸せになる習慣なのです。