穏やかな人になるなら、意識をしてはいけないことがあります。
優劣と勝ち負けです。
世の中には、優劣や勝ち負けが存在する場面があります。
商品企画では、優劣を争うことになります。
優れている企画が選ばれ、劣っている企画は却下されます。
最も優れた企画が採用され、具体的な商品化に進み、世に登場します。
勝負の世界は、勝ち負けがはっきりしています。
強い人が勝ち、弱い人が負ける。
そして最も強い人が勝利して、表彰やメダルを勝ち取ります。
優劣や勝ち負けを意識すると、自然と気持ちが引き締まり、気力が高まります。
「勝ちたい」「負けたくない」という気持ちになってやる気や集中力がアップするでしょう。
優劣や勝ち負けを意識することで、効果やメリットがあるのも事実です。
しかし、穏やかな人になりたいなら、優劣も勝ち負けも意識しないのが健全です。
優劣や勝ち負けを意識すると、必然的に競争を意識することになります。
人は競争を意識すると、緊張や興奮が生まれます。
やる気や集中力は高まりますが、ストレスも多くなり、精神的な消耗も増えます。
自分が勝っていたり勝ったりしているならいいですが、どの世界でも上には上がいます。
自分が劣っていたり負けたりすると、劣等感や焦燥感に悩まされ、嫉妬心や執着心が燃えるでしょう。
怒りや悲しみを感じたり、恨みや憎しみが生まれたりもする。
優劣や勝ち負けを意識すると、必然的に心が落ち着かなくなるのです。
優劣や勝ち負けを意識するのはやめましょう。
では、何を意識するのか。
ひたすら楽しむことに集中すればいいのです。
目の前のことに集中して、しっかり楽しむことが大切です。
勉強でも仕事でもスポーツでも、楽しむことに集中しましょう。
「何て楽しいのだろう」と思った瞬間、心が幸せで満たされます。
楽しむことに集中すれば、充実感や満足感だけが得られるので、幸せな気持ちが向上します。
ただ純粋に楽しもうと思えば、いらいらすることはなくなります。
不快感に悩まされることがなくなって、穏やかな気持ちになれるのです。