100点満点を狙う傾向があります。
たしかに100点は素晴らしい。
最高の状態であり、まさしくパーフェクト。
完璧の結果を出すことができれば、誰も文句は言えないでしょう。
満足感と充実感が最も得られ、爽快な気分になるはずです。
100点満点を狙おうとするのは、完璧主義者らしい考え方と言えるでしょう。
しかし、100点満点を狙おうとすると、強烈なストレスとプレッシャーがかかり、疲れやすくなります。
勉強にせよスポーツにせよ仕事にせよ、100点満点を狙うには、膨大な時間と労力が必要です。
90点から95点まで仕上げるのは、90点まで仕上げるより大変です。
95点から100点まで仕上げるのは、95点まで仕上げるより大変です。
完璧に近づくにつれて、時間と労力が二乗に比例して必要です。
「終わりのない戦い」と言っても過言ではありません。
勉強時間・練習時間・仕事時間が、終わりが見えないほど必要になるため、苦しくなります。
根気も集中力も膨大に必要になり、肉体的にも精神的にも厳しくなります。
あるとき嫌になってしまい、挫折しやすくなります。
途中でばてて達成率も下がってしまいます。
そこでおすすめしたいのが「満点の再定義」です。
満点の定義を変えてみましょう。
本来なら100点が満点ですが、自分の中で「70点を満点」と再定義するのです。
つまり、7割でよしと考える。
もしくは「70点を完璧に仕上げる」という考え方でもかまいません。
満点の基準を下げれば、難易度を下げた状態で完璧主義を実現できるため、完璧主義者でも取り組みやすいでしょう。
自分に期待する基準を下げれば、完璧主義の悪魔に取りつかれることもありません。
ストレスやプレッシャーも小さくなるため、気持ちが楽になるでしょう。
70点から上は「追加点」と考えてみてはいかがでしょうか。
ボーナスのような受け止め方をすれば、お得な気持ちになれます。
もしくは「今後の課題」という考え方も悪くありません。
残りの30点を、時間をかけて少しずつ達成していくことにすれば、じっくりした楽しみが得られるでしょう。