完璧にこだわるのが苦しくなったとき、自分にこう語りかけてください。
「そんなにこだわって何の意味があるの?」と。
完璧主義者は仕事に集中していると、客観性や柔軟性が失われていることがあります。
本人に悪気はないのですが、高い集中力を発揮するゆえに、視野が狭くなりがちです。
いつの間にか、わがままや自分勝手になっていることも少なくありません。
気づかないうちに思わぬ方向に進み始めていることもあります。
目的が目標にすり替わり、いつの間にか方向性が変わっている。
少しのつもりが過度になっていて、無駄に労力を消耗している。
気づけば、深みにはまっていて、抜け出せなくなっているのです。
完璧主義者なら、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
そんなときこそ「そんなにこだわって何の意味があるの?」という言葉が役立ちます。
わざと自分に興ざめするような言葉を自分に語りかける。
その瞬間、はっと我に返り、客観性と柔軟性を取り戻せるでしょう。
「たしかに小さなことにこだわっているよね」
「こだわっても意味のないことだね」
「あらためて考えたら余計な行動だね」
中にはこだわったほうがいいこともありますが、実際のところ、冷静に考えればこだわっても仕方ないことが大半でしょう。
「たしかにそうだね」と思えば、つまらないことにこだわっている自分に気づけるはずです。
頑固な完璧主義者なら、何度か繰り返して自分に言ってみると、心にじんと響くでしょう。
固くなっていた考え方が柔らかくなり、踏みすぎていたアクセルを緩めやすくなります。
「そんなにこだわって何の意味があるの?」
こだわりの森に迷い込んだあなたを救う一言になるはずです。