完璧主義は、性格が関係しているとは限りません。
人によっては「心の口癖」が完璧主義に関係していることが少なくありません。
その心の口癖とは「完璧にしよう」です。
仕事をするとき「完璧に仕上げよう」と思う。
人付き合いも「完璧に付き合おう」と思う。
人生も「完璧に生きよう」と思う。
完璧主義者は、ことあるごとに「完璧にしよう」と思う癖があります。
ここに注目です。
実際のところ「完璧にしよう」と思うのは、完璧主義だからとは限りません。
「完璧にしよう」と思うから完璧主義になっている場合があります。
言葉には口癖があるように、心にも口癖があります。
心の中で「完璧にしよう」と口癖があると、ことあるごとに完璧を意識することになります。
心で唱えた言葉によって、自分で自分を完璧へと洗脳してしまいます。
心の声が意識の深くまで響き渡り、無意識の部分まで到達します。
その結果、本当の完璧主義になってしまうのです。
あなたの場合はいかがでしょうか。
ことあるごとに「完璧にしよう」と思う癖があるなら要注意です。
完璧主義にしている犯人は、自分であり、心の口癖です。
もし心の口癖が影響しているなら、解消する方法は単純です。
心の口癖を別の言葉に置き換えるだけ。
「完璧にしよう」ではなく「適当にしよう」と思うようにしましょう。
心の中で「適当にしよう」と繰り返し唱えてください。
仕事をするときも「適当に仕上げよう」と自分に言い聞かせる。
人付き合いも「適当に付き合っていこう」と自分に言い聞かせる。
人生も「適当に生きよう」と自分に言い聞かせる。
「完璧にしよう」と思いそうになれば、ぐっと我慢して「適当にしよう」と言い換えましょう。
だんだん完璧主義から適当主義に変わっていけるでしょう。
人によっては、たったこれだけで完璧主義が治るかもしれません。