失敗した後は、反省と改善です。
「どこがいけなかったのだろうか」という反省をします。
原因が見つかれば、方法・環境・仕組みなどを見直して、同じ失敗が再び起こらないよう改善します。
ところが考えすぎる人の場合、反省や改善の後も、失敗の余韻を引きずっています。
反省と改善をしたにもかかわらず、何度も失敗を振り返ってしまいます。
「恥ずかしいことをしたな」
「しなければよかった」
「なぜあんなことをしてしまったのだろうか」
「あのときこうしておけばよかった」
「自分が情けないな」
改善をしたにもかかわらず、何度も失敗を振り返ってはくよくよして、ため息を漏らす。
反省と改善が終わってすでに決着はついているにもかかわらず、後悔を根に持って、延々と考え続けています。
これでは考えすぎるのも当然です。
たしかに失敗を振り返るのは大切ですが、反省と改善の後もくよくよ考えるのはよくありません。
反省と改善をした後は、失敗について考えないこと。
考えそうになっても、気合と根性でぐっとこらえて考えないようにします。
失敗の出来事をきっぱり忘れるくらいでもかまいません。
過去の失敗が気になって仕方ないなら、仕事・雑用・気晴らしなど、別のことに集中するといいでしょう。
「性格だから仕方ない」と思わず、できるだけ考えないように注意してください。
過去を振り返らない時間をなくせば、くよくよ考えることもなくなります。
前だけを向いて、後ろを振り向かないようにする。
後ろが気になっても、衝動を抑えて誘惑も振り切って、前だけを向くようにします。
過去はもう終わったこと。
時間は前にしか進みません。
自分にやってくるのは未来しかありません。
後ろを振り向かず、徹底的に前だけを向いていれば、くよくよ考えすぎることがなくなります。
反省と改善さえ終われば、もう失敗を振り返らないことが、人生を明るく生きるためのマナーです。