考えすぎる性格とはいえ、どんなことでも考えすぎるのはまれです。
中にはあらゆることに考えすぎる人もいますが、実際はごくわずかです。
一般的に考えすぎる原因の大半は「不安・恐怖の存在」です。
考えすぎる状態とは、心がもがいている状態です。
生活の中に何らかの不安や恐怖があるから、心は何とか暗闇から抜け出すため「どうしよう、どうしよう」と考えすぎます。
これは仕方ありません。
不安や恐怖から回避しようとする習性は、人間の本能です。
不安・恐怖が存在すると、性別も年齢も関係なく、誰でも考えすぎてしまいます。
そのため考えすぎる状況から解放されるには、まず不安・恐怖の対象を見極めることが必要不可欠です。
自分の内側に注意を向けて、心の中を観察してみましょう。
自分は何に不安・恐怖を感じているのか、じっくり自分の心を深掘りしてみることが大切です。
できるだけ静かな環境で1人になって振り返ると、発見しやすくなります。
自分を悩ませる不安・恐怖の対象がわかれば、問題の半分は解決したも同然です。
不安・恐怖の解消に向けて、全力を尽くせばいいだけです。
たとえば、体調を崩しているとします。
体調を崩しているときは「不健康」という不安・恐怖があるため、健康のことで考えすぎるでしょう。
考えすぎる原因が不健康なら、健康を取り戻すことに集中するのみです。
運動・食事・睡眠を見直し、健康を取り戻していくにつれて、不安も恐怖も小さくなります。
するべきことに取り組んでいれば、少なくとも心は落ち着きます。
結果として、考えすぎる状況から抜け出せます。
貯金が少ないなら、節約を心がけ、お金を貯める。
悪い成績なら、勉強法を見直して、勉強を頑張る。
売り上げが悪いなら、売り方を改善したうえで、仕事に集中する。
人間関係の不和が原因なら、自分の態度を改め、仲直りをする。
肥満が原因なら、目標体重を決めて、食生活を見直す。
原因がわかるから、対策も見えてきます。
あなたは今、何に不安・恐怖を感じていますか。
自分の心と向き合う作業は、つらいかもしれませんが、気合を入れて取り組んでみてください。
不安・恐怖の原因がわかれば、その不安・恐怖の解消に向けて、全力を尽くせばいいのです。
不安・恐怖をゼロにすることはできなくても、小さくすることならできるはずです。
不安・恐怖が小さくなるにつれて、心に安心感が広がり、考えすぎる状況から抜け出せます。