考えすぎる原因は、意外なことかもしれません。
それは、目標や理想です。
目標や理想を掲げることは、素晴らしい習慣に思えるでしょう。
たしかに目標や理想のある生き方のほうが、人生に張りが出て、迷いもなくなります。
素晴らしいゴール地点があるおかげで、心と気持ちが引き締まり、やる気も集中力も高まります。
目標や理想があると、人生の生きがいにも関係するため、ないよりあったほうがいいのはたしかです。
目標や理想を高く掲げたほうが、立派でかっこいい様子にも見えるに違いありません。
しかし、目標や理想があるのはいいですが、高すぎるのはよくありません。
目標や理想が高すぎると、達成が困難になるため、考えすぎの原因になります。
「ああでもない」「こうでもない」と思い悩むことになるでしょう。
「もっと頑張ろう」「もっと努力しよう」と自分を追い詰めることになるでしょう。
自分を褒めることがなくなる一方、自分をけなすことばかりになります。
余計な苦しみやストレスを生む原因になる。
途方もなく高い目標や理想は、現実味が薄くなって、かえってモチベーションを損ねます。
目標や理想は、人生の充実に役立つ反面、高すぎると、人生を苦しめる足かせになるのです。
もし今あなたが掲げている目標や理想があるなら「程度」を確認してください。
目標や理想を、非現実的なほど高く設定していないでしょうか。
もし高すぎると感じるなら、少し低くしてみてはいかがでしょうか。
目標や理想を、許容範囲のぎりぎりまで下げてみてください。
目安としては「少し頑張れば達成できそう」という程度です。
目標や理想の効果が最も発揮されるのは、適度のときです。
目標も理想も、高く掲げることより、適度に設定するほうが素晴らしい。
もし達成できれば、そのときあらためて新しく設定をすればいいだけです。
目標や理想が低くても、誰もばかにしたり笑ったりはしません。
目標や理想は、あるだけで素晴らしいこと。
目標や理想は、適度であってこそ、効果を発揮します。