私が31歳のとき、仕事の関係で、緊張したプレゼンをする機会がありました。
会社で一大プロジェクトを行っていて、私がそのプロジェクトに関わっています。
代表として、発表することになったのです。
プレゼンそのものは、過去に何度か経験があります。
中学生のころ、300人くらいの前でスピーチした経験もあります。
人前で話をするのも、比較的、好きなほうです。
しかし、このときばかりは、いつもと違い、緊張しました。
出席者が、いつもと違うのです。
なんと、出席者の9割以上が、会社の社長なのです。
当然、社長全員が、私よりはるかに年上です。
さすがに社長ばかりが集まる場でプレゼンするのは、これまでありませんでした。
目つきといい、聞く姿勢といい、普段とは違ったプレゼンの雰囲気でした。
かなり緊張して、逃げ出したくなりました。
しかし、ある発想をすることで、汗を抑えることができました。
開き直ったのです。
私は昔から、ダメだと思ったら開き直る性格です。
「緊張しておしっこが漏れそう」と思ったら、緊張するのも面倒になって「どうにでもなれ!」と思ってしまうタイプです。
このときも「汗をかくまい」と思うより「汗をたっぷりかいてしまえ」と思いました。
すると、すっと落ち着いて汗が引いていったのです。
「汗をかくまい」と思えば思うほど、緊張してしまい、余計に汗をかくばかりです。
緊張したら発想の転換をしましょう。
私からのおすすめの方法です。
「たくさん汗をかいて、ギネス世界記録集の記録に載ってやろう」
「汗をかきまくって、この辺り一帯を、水浸しにしてやろうか」
大げさに、ばかばかしい発想をします。
そんなことを考える自分が笑えてきて、緊張が解けてくるのです。
気づけば、汗が引いていることでしょう。
考えるだけですから、誰の迷惑にもかかりません。
「汗をかくまい」と緊張するくらいなら、開き直ってしまうのです。