まったく体臭がない人はいません。
ある程度の体臭は、誰にでもあるものです。
生きているかぎり、新陳代謝によって、垢ができます。
体温調整によって汗をかきますし、皮脂も分泌されます。
空気中に漂う小さなちりが、体に付着します。
汗、垢、皮脂、ちりなどが混ざったとき、雑菌が繁殖し、独特のにおいが漂い始めます。
必ず誰しもあるものです。
ない人はいません。
「体臭? まさか自分に限ってあり得ない」
そう思っても、必ず体臭はあるのです。
たとえば今すぐ、あなたの手のひらを鼻に近づけて、におってみましょう。
何か、におうはずです。
小さなにおいだから、普段は気にならないだけです。
すべての人に体臭があるにもかかわらず、体臭の強い人と、そうでない人がいます。
違いがあるとすれば、清潔感の違いです。
日々、どれだけ体臭を抑えるケアを積み重ねているかです。
体臭が強い人は、においに対するエチケットが欠けている面があります。
汗をかいても拭き取らなかったり、体の洗い方が悪かったりです。
手洗いの習慣がなかったり、毎日同じパジャマで寝ていたりなどです。
一つ一つはささいな習慣ですが、積み重ねてそのままにしていると、強い体臭へと変わるのです。
一方、体臭がない人も、まったく体臭がないわけではありません。
においがほとんど感じられないレベルまで、身の回りの清潔感を維持しているだけです。
朝のシャワーを心がけて、睡眠中の汗や皮脂を落としています。
日中に汗をかいても、こまめに拭き取っています。
身につけるものは、毎日着替えています。
身の回りの清潔感を整える習慣があるから、迷惑になるほどの体臭になっていないのです。
ある程度の体臭は、誰にでもあるもの。
違いがあるのは、体臭に対するエチケットなのです。