執筆者:水口貴博

汗のにおいを抑える30の対策

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制汗スプレーは、使い方を誤れば、逆効果。

制汗スプレーは、使い方を誤れば、逆効果。 | 汗のにおいを抑える30の対策

「シュー、シュー」

ある日、私の職場で、不思議な音を耳にしました。

何かと思って振り向くと、同僚の男性が消臭スプレーを使っている音でした。

脱いだ靴のにおいを抑えるため、消臭スプレーでにおいを抑えようとしていたのです。

それを見て、私は、違和感がありました。

不快なにおいを抑える行為であるのは、わかります。

しかし、職場のような、多くの人の目につくところで使っていると「私は体臭がひどいです」と、公言する様子に見えたのです。

においを抑えようとする行為によって、かえって自分の体臭を強調しているように思えました。

スプレーの「シュー、シュー」という音を聞くと、においをき散らす嫌がらせのようにも、思えました。

彼の使っている消臭スプレーは、柑橘かんきつ系のにおいがするものでした。

スプレーをした後、職場に柑橘のにおいが漂います。

「いい香りだ」と感じる人もいるでしょうが「悪臭だ」と感じる人もいるでしょう。

本人は決して悪気がなくても、そうした誤解やトラブルを生みやすいのです。

行為といい、音といい、においといい、人前でするものではありません。

脇の下の汗を、人前で堂々と拭き取る光景にも、心理的な抵抗があります。

きれいな女性が、大胆に脇を上げ、ウェットティッシュを脇の下でもぞもぞしている姿は、上品とは言えません。

目のやり場に困るのです。

身だしなみを整えるときは、人前を避けることが大切です。

あらゆるデオドラントに言えることです。

許せるのは、額から流れる汗をハンカチで拭くまでです。

それ以上の身だしなみは、人目の付かないところで、こっそり使いましょう。

そのために化粧室や更衣室が、あるのです。

汗のにおいを抑える対策(20)
  • 制汗スプレーやシートは、人目の付かないところで、こっそり使う。
定期的な半身浴で、汗腺機能を高めよう。

汗のにおいを抑える30の対策

  1. ある程度の体臭は、誰にでもあるもの。
    違いがあるのは、体臭に対するエチケット。
  2. 実は、汗そのものに、においはない。
  3. 実は「汗かき」という明確な定義はない。
  4. 人の体から出る汗には2種類ある。
    エクリン腺とアポクリン腺。
  5. 汗をかく状況を理解することは、体臭を抑えるポイントを理解すること。
  6. 汗には「よい汗」と「悪い汗」がある。
  7. 汗の種類は、リトマス試験紙で確認できる。
  8. いい汗をかくためには、トレーニングが必要だ。
  9. 朝のシャワーを習慣にするだけで、体臭のほとんどは解決できる。
  10. 抗菌タイプの下着は、やみつきになるくらい効果がある。
  11. これというほど汗をかかなくても、汗臭さは目立つもの。
  12. 汗をほったらかす習慣が、体臭の原因になる。
  13. 乾いたハンカチで、汗を拭くと、においは余計に強くなる。
  14. 水を飲む量を減らしても、汗の量は変わらない。
  15. からいものや熱いものを、食べすぎない。
  16. においやすさには、個人差がある。
  17. 服の代えを持っていけば、大量の汗も、怖くない。
  18. 脱ぎ終わった替えの下着をどうするかが、大切だ。
  19. においの種類によって、デオドラントを使い分ける。
  20. 制汗スプレーは、使い方を誤れば、逆効果。
  21. 定期的な半身浴で、汗腺機能を高めよう。
  22. 冷え性と汗かきの、意外なつながり。
  23. 汗は、悪者ではない。
  24. 顔にかく汗を、一時的に汗を止める裏技。
  25. 全身の発汗を抑えるには、首筋を冷やそう。
  26. 緊張したときほど、まず深呼吸。
  27. デリケートな、においの問題は、誰に話せばいいのか。
  28. 精神的な汗がひどく目立つなら「体質の問題」より「心の問題」かもしれない。
  29. 心療内科の先生に、話を聞いてもらうだけで、意味がある。
  30. 緊張して汗が止まらないなら、開き直るのが一番。

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