汗を抑えたければ、汗をかく状況の理解が必要です。
汗をかく3つの状況を理解することは、汗を抑える方法にもつながります。
堅苦しい話とも思えますが、ぜひ押さえておきましょう。
まず1つ目は、暑さによって出る汗です。
私たちにとって、最もなじみの深い汗ですね。
常に体は、36度から37度の平熱を保とうとします。
夏場やスポーツなどで体温が上昇すると、体が危険な状況になるため、汗を流して体温を下げようとします。
汗に塩分が含まれているのは、蒸発したとき、熱を逃がしやすいためです。
温熱性発汗を抑えるためには、暑くなるような状況を避けることです。
それが、体の健康を守る行為にもつながります。
驚いたり、緊張したり、不安になったりしたときにも、汗が出ます。
「冷や汗」も、精神性発汗の1つです。
なぜ、心理的・精神的ストレスがかかったとき、汗が出るのでしょうか。
精神性発汗は、私たちが猿人だったころからの「滑り止めの名残」といわれています。
敵が現れたとき、道具を持ったり走ったりなど、すぐ敵との対処ができるよう汗をかいて、摩擦を作ろうとしているのです。
一瞬で交感神経が優位になると、心拍数が上がり、汗をかき始めます。
手のひらと足の裏に限ってよく汗をかくのは、摩擦を作る関係です。
精神性発汗を抑えるためには、ストレス解消や悩みの解決をして、心労を減らすことです。
ストレスが小さくなることで、精神性発汗も少なくなります。
からいものや濃い味付けの料理を食べたときに感じる強い刺激によって、汗が出ます。
香辛料による刺激によって、消化器官の運動が活発になります。
その分、熱を発生するため、汗をかくというメカニズムです。
味覚性発汗を避けるには、むやみに刺激物を口にしないことが大切です。
たまに食べるくらいは問題ありませんが、強い刺激のある料理ばかりを毎日食べていると、消化器官に負担をかけてしまいます。
胃や腸が炎症を起こす原因にもなるのです。