気持ちを上手に整理するためのポイントは「やるだけのことはやっておく」ということです。
やるだけのことをやっていれば「いつもどおりにやればいい」という開き直りができます。
試合や人前の発表のときなど、緊張してしまうのは、練習不足でうまくいくかどうかわからないという不安があるからです。
実はこの「不安」こそが、厄介ものなのです。
本番や人前での発表の緊張や不調もひもをほどいてみると、実はこの「不安」が元になっていたりするのです。
不安があり、そのためにいつもの自分が出せないのです。
練習は不安を拭い去るために、ただひたすらすることです。
元横綱の千代の富士は「スランプに陥ったときには、ただひたすら練習をしていた」と言っています。
「うまくいっても練習する、うまくいかなくても練習する。
たとえスランプに陥っていても、練習以外にこの不安を拭い去る方法はない。
ひたすら練習をしていると、そのうち気分が落ち着いてくる」。
そう言葉を残しています。
気持ちを整理するためにも、まずはこの不安を取り除かないことにはいけないのです。
不安だと思ったら、不安がなくなるまで練習すればいいだけです。
しっかり自分ができる範囲の練習や量をこなしていれば「やるだけやったぞ」と開き直りができます。
本番では「いつもどおりにすればいい」と思い込むことができ、必要以上に緊張することを避けることができるのです。
練習は、自分の力でコントロールできます。
自分ではコントロールしづらい感情を少しでも整理できるように、日頃からの練習の積み重ねが最後には物を言うのです。
不安だと思ったら、不安がなくなるまで練習すればいいだけです。