執筆者:水口貴博

汗のにおいを抑える30の対策

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全身の発汗を抑えるには、首筋を冷やそう。

全身の発汗を抑えるには、首筋を冷やそう。 | 汗のにおいを抑える30の対策

私は、汗かきです。

それを自覚したのは、高校生のころのある定例会がきっかけでした。

私が登校していた高校では、毎週月曜日に大規模な朝礼がありました。

全校生徒全員が運動場に出て、こまごました報告をした後、校長先生の話を聞くという流れです。

しかも、校長先生の話が、長いのです。

まだそれはいいのですが、困ったのは、夏場でした。

真夏の強い日差しの中、立ち続けていると、滝のように汗をかくのです。

このときです。

周りにたくさんの生徒がいるのですが、私の背中だけ、びっしょりになっています。

それがきっかけで「自分は汗をかきやすい体質なんだな」と自覚するようになったのです。

校長先生の話が終わると、友人から「背中の汗がすごいよ」と笑われるのも、定例でした。

しかし、そう言われても、汗は自然に出るものです。

体全身の汗を、一度に抑える方法があります。

ポイントは、首筋です。

たとえば「冷却シート」を首の後ろに張ってみましょう。

首もとは、冷感効果が高い場所です。

首周りは、たくさんの神経が集中して通っています。

首周りを冷やすと、神経が冷やされて、冷たい刺激が脳に伝わります。

脳は「寒いなあ」と勘違いして、一時的に全身の汗が止まるようになるのです。

首だけ冷やしているにもかかわらず、体全身が冷たくなったように感じ、汗の量が減るのです。

こうした方法を「局所冷却法」と呼びます。

冷却シートがなければ、水で湿ったタオルを首に巻くだけでも、大変効果があります。

熱中症の予防や応急処置にも活用できますから、ぜひ覚えておきましょう。

汗のにおいを抑える対策(25)
  • 体全身の汗を抑えたいときは、首の後ろを冷却シートで冷やす。
緊張したときほど、まず深呼吸。

汗のにおいを抑える30の対策

  1. ある程度の体臭は、誰にでもあるもの。
    違いがあるのは、体臭に対するエチケット。
  2. 実は、汗そのものに、においはない。
  3. 実は「汗かき」という明確な定義はない。
  4. 人の体から出る汗には2種類ある。
    エクリン腺とアポクリン腺。
  5. 汗をかく状況を理解することは、体臭を抑えるポイントを理解すること。
  6. 汗には「よい汗」と「悪い汗」がある。
  7. 汗の種類は、リトマス試験紙で確認できる。
  8. いい汗をかくためには、トレーニングが必要だ。
  9. 朝のシャワーを習慣にするだけで、体臭のほとんどは解決できる。
  10. 抗菌タイプの下着は、やみつきになるくらい効果がある。
  11. これというほど汗をかかなくても、汗臭さは目立つもの。
  12. 汗をほったらかす習慣が、体臭の原因になる。
  13. 乾いたハンカチで、汗を拭くと、においは余計に強くなる。
  14. 水を飲む量を減らしても、汗の量は変わらない。
  15. からいものや熱いものを、食べすぎない。
  16. においやすさには、個人差がある。
  17. 服の代えを持っていけば、大量の汗も、怖くない。
  18. 脱ぎ終わった替えの下着をどうするかが、大切だ。
  19. においの種類によって、デオドラントを使い分ける。
  20. 制汗スプレーは、使い方を誤れば、逆効果。
  21. 定期的な半身浴で、汗腺機能を高めよう。
  22. 冷え性と汗かきの、意外なつながり。
  23. 汗は、悪者ではない。
  24. 顔にかく汗を、一時的に汗を止める裏技。
  25. 全身の発汗を抑えるには、首筋を冷やそう。
  26. 緊張したときほど、まず深呼吸。
  27. デリケートな、においの問題は、誰に話せばいいのか。
  28. 精神的な汗がひどく目立つなら「体質の問題」より「心の問題」かもしれない。
  29. 心療内科の先生に、話を聞いてもらうだけで、意味がある。
  30. 緊張して汗が止まらないなら、開き直るのが一番。

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