父親は、仕事ばかりしている自分は、子どもからかっこよく見られていると思っています。
しかし、子どもは、仕事ばかりしている父親を、かっこ悪いと思います。
ここで、双方のギャップが生まれます。
「子育ては妻に任せている」という父親のことを、無責任な親と思っています。
そんな父親に限って、子どもが非行に走り始めると「お前(妻)の育て方が悪いんだ」と責任を転嫁します。
本当は妻が悪いのではない。
子育てを放棄している父親に、本当の責任があるのです。
子育てをすべて妻に任せているから、妻1人に負荷がかかり、大変になります。
1人でさえ育てるのが大変な子どもが、2人も3人もいれば、妻だけでは対応できなくなるでしょう。
男は仕事さえしていればいいという父親は、実は子育てから逃げているだけです。
「男は仕事さえしていればいい。金を稼いでやっているんだ」というのではいけない。
子どもはお金ではなく、愛が欲しいからです。
愛を与えず、お金ばかりを与えている父親は、その時点で子育てを勘違いしているのです。