父親の威厳は、寡黙になるほど出てきます。
ただし、寡黙になるだけでは不十分です。
寡黙になると同時に、行動の量を増やすことが必要です。
口数が少なくなれば、どう子どもを教育していくのかという疑問が湧くのではないでしょうか。
言葉ではなく行動で指導するのです。
「有言実行」という言葉があります。
口にしたことを、実際に実行する意味です。
もちろん有言実行でもいいのですが、当たり前なのです。
尊敬される父親になるためには、さらにレベルを上げて「不言実行」を心がけましょう。
何も言わず、行動を通して表現するほうが、威厳を感じます。
父の威厳は、何も言わずしてしっかり実行をするときに感じます。
「口先だけではないのだ」と、子どもはしっかり感じ取るからです。
「勉強をしなさい」という父親が、勉強をしていなければ、子どもはどう感じるでしょうか。
「勉強していない親に言われたくないよ」と思いますね。
挨拶をしない親に「挨拶をしろ」と言われても、説得力がありません。
親が見せていくのです。
父親が新聞を読んだり、本を読んだりしている姿を見れば、子どもも自然と勉強するようになります。
親が挨拶をしていれば、子どもも挨拶をするようになります。
子どもは、親のしていることを真似したがるものなのです。
ほかに手本がいませんから「親のしていることは間違いない」という認識があります。
勉強する親の子どもは、必ず勉強するようになるのです。