執筆者:水口貴博

尊敬される父親になる30の条件

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子どもが遠くに離れても、目には見えない糸でつながっている。

子どもが遠くに離れても、目には見えない糸でつながっている。 | 尊敬される父親になる30の条件

私が今、父に感謝していることは、私を手放してくれたことです。

高校卒業後、アメリカへ留学したいとき、許してくれました。

日本に帰り、今後は東京で就職したいときも、許してくれました。

よく許してくれたなと思います。

親の知らない土地へ子どもを行かせることは、つらいことだったと思います。

しかし、おかげで私は今、自分の能力を発揮することができています。

ときどき私は、不思議な感覚になることがあります。

自分を動かしているのは、自分ではない感覚です。

少し意味が難しいですかね。

私がしているおおもとは、すべて根底に親の力があることに気づきます。

自分が今ここまで成長できたのは、親のおかげです。

ということは、私の成長は、親によるものと考えることができます。

私は今、たくさん本を書いています。

たしかに書いたのは私ですが、書かせてくれているのは親です。

一人暮らしで自分の自由な時間があるからこそ、できることです。

親からの許しがなければ、1人で暮らすことはできませんでした。

自由な時間もできなかったことでしょう。

いまだに親のそばで暮らす状態が続いていれば、今の私は存在しません。

親は、そばにいるだけで、口を挟んできます。

畑仕事のこと、家族行事のことなどです。

話しかけてくるたびに、自分のやりたいことを妨げられます。

東京で一人暮らしをすることを許してくれたり、束縛せずに好きなようにさせてくれたりします。

お世話されていないようですが、実は十分にお世話されています。

あやつり人形のように操作されているような感覚です。

親からの許し、支援援助、愛情があったからこそ、今の私が存在しています。

遠くにいる親から操られているような感覚になっているのです。

尊敬される父親になる条件(17)
  • 遠くにいる子どもを、見えない糸で操る。
子どもが間違っても、怒鳴らない父になる。

尊敬される父親になる30の条件

  1. 教育される側になるほうが、尊敬できる父親が見える。
  2. 母のことを大切にしている父親を見て、子は育つ。
  3. 「熱心に教える姿勢」と「放任できる姿勢」は、セットである。
  4. 命令で育ててはいけない。
    アドバイスで育てること。
  5. 積極的な親からは、積極的な子が育つ。
  6. 家族旅行で、家族全体が成長する。
  7. 寡黙な父には、威厳がある。
  8. 感謝のできない父親は失格。
  9. 「優しさ」と「怒り」は、同じ愛の表現である。
  10. 父は言葉で指導しない。
    行動で指導する。
  11. 「家族のために働いている」と、言ってはいけない。
  12. 仕事で帰りが遅くなっても、家族の記念日には早く帰ること。
  13. 子育てにも「守破離」がある。
  14. 親に反抗する子どもを、喜ばないといけない。
  15. 「親離れ」だけではない。
    親も「子離れ」をしないといけない。
  16. 父が子にできることといえば、父としての手本を見せること。
  17. 子どもが遠くに離れても、目には見えない糸でつながっている。
  18. 子どもが間違っても、怒鳴らない父になる。
  19. 教育は、怒鳴ることではない。
    叱ることである。
  20. 疲れがたまった休日は、家族で温泉に出かけよう。
  21. 妻に子育てを任せている家庭は、うまくいかない。
  22. 車の運転の仕方に、父の本性が現れる。
  23. 父は、妻をけなしてはいけない。
  24. 褒めるお父さんが、尊敬される。
  25. 子育てをする親は、調教師と似ている。
  26. 褒める教育ができない理由は、自分と両親との過去にある。
  27. 尊敬される父は「頑張れ!」とは言わない。
    「楽しんで!」と応援する。
  28. 子どもに好きなことをやらせよう。
  29. 子どもから嫌われることが、父親の仕事。
  30. 子どもを手放せる親こそ、本当に愛の深い親。

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