執筆者:水口貴博

尊敬される父親になる30の条件

28

子どもに好きなことをやらせよう。

子どもに好きなことをやらせよう。 | 尊敬される父親になる30の条件

私の父は、どんな選択であろうと、子どもの意思なら何でも許してくれました。

昔から、よくこんな言葉をかけてくれました。

「貴博の好きなようにやれ」

「貴博のやりたいことをやればいい」

「そうしたければ、そうしなさい」

「好きにすればいい」

すべてを私の判断に委ねてくれ、子どもの気持ちを第一に考えてくれる父親でした。

「どうすればいい」と聞いても「貴博が好きなようにすればいい」と必ず答えます。

昔から、判断はすべて、私に任せていました。

こういう言葉により、私は個性を伸ばしていくことができました。

教育という言葉は、英語で「educate」と言います。

本来「educate」という言葉には「引き出す」という意味があります。

「教育とは、子どもの特徴や特性を引き出し、生かすことである」という意味です。

私の父が「好きなようにやれ」と言った言葉は「放任」ではなく「教育」だったのです。

子どもに判断を任せることで、子どもでも考えるベストな判断をします。

やりたいことをやらせることより、自分で道を切り開く癖がつき、個性がどんどんと伸びていきます。

好きなことをしてこそ、やる気や集中、根気が出て、もともとあった個性がさらに顕著になります。

私がクラブ活動を選ぶとき、進路を考えるときも「貴博の意思に任せる」と言いました。

「アメリカへ留学したい」「東京で仕事をしたい」という決断も、許してくれました。

自分の息子が、親元を離れることはさすがに抵抗があったでしょう。

しかし、それでも許してくれた親は本当の教育を知っていたのだと思います。

尊敬される父親になる条件(28)
  • 判断は、子どもに任せる。
子どもから嫌われることが、父親の仕事。

尊敬される父親になる30の条件

  1. 教育される側になるほうが、尊敬できる父親が見える。
  2. 母のことを大切にしている父親を見て、子は育つ。
  3. 「熱心に教える姿勢」と「放任できる姿勢」は、セットである。
  4. 命令で育ててはいけない。
    アドバイスで育てること。
  5. 積極的な親からは、積極的な子が育つ。
  6. 家族旅行で、家族全体が成長する。
  7. 寡黙な父には、威厳がある。
  8. 感謝のできない父親は失格。
  9. 「優しさ」と「怒り」は、同じ愛の表現である。
  10. 父は言葉で指導しない。
    行動で指導する。
  11. 「家族のために働いている」と、言ってはいけない。
  12. 仕事で帰りが遅くなっても、家族の記念日には早く帰ること。
  13. 子育てにも「守破離」がある。
  14. 親に反抗する子どもを、喜ばないといけない。
  15. 「親離れ」だけではない。
    親も「子離れ」をしないといけない。
  16. 父が子にできることといえば、父としての手本を見せること。
  17. 子どもが遠くに離れても、目には見えない糸でつながっている。
  18. 子どもが間違っても、怒鳴らない父になる。
  19. 教育は、怒鳴ることではない。
    叱ることである。
  20. 疲れがたまった休日は、家族で温泉に出かけよう。
  21. 妻に子育てを任せている家庭は、うまくいかない。
  22. 車の運転の仕方に、父の本性が現れる。
  23. 父は、妻をけなしてはいけない。
  24. 褒めるお父さんが、尊敬される。
  25. 子育てをする親は、調教師と似ている。
  26. 褒める教育ができない理由は、自分と両親との過去にある。
  27. 尊敬される父は「頑張れ!」とは言わない。
    「楽しんで!」と応援する。
  28. 子どもに好きなことをやらせよう。
  29. 子どもから嫌われることが、父親の仕事。
  30. 子どもを手放せる親こそ、本当に愛の深い親。

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