子どもはこの世に生まれて、見るもの、触れるもの、経験することのすべてが、初体験です。
生きていることそのものすべてが、学びといった状態です。
しかし、これは子どもだけに限った話ではありません。
初めて自分の子を産んだときから、親は、初めての「子育て」の始まりです。
ということは親にとっても、子どもに対して、やることなすことどれも初体験ということです。
親だから生きている時間こそは長いのですが、初めての子育てという意味では初体験に変わりはないのです。
この前提をしっかり意識していれば、親は決して横柄になることはありません。
むしろ親のほうが、子どもから学ぶことがたくさんある、と気づくはずです。
親も初めての子育てです。
「どうすればいいのかわからない」という状態です。
大切なことは、親が子どもからも学ぶことがたくさんある意識を持つことです。
学んでいる人は、子どもだけではなく、親も同じなのです。
子どもと一緒に学んでいく意識ができれば、親子の年の差はあっても、同じ状態です。
お互いに、勉強が必要なのです。
見かけや体つきは違っていても、初体験から学んでいく視点から考えれば、親も子と等身大なのです。