執筆者:水口貴博

幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

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子育てにはチームワークが必要だ。

子育てにはチームワークが必要だ。 | 幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

「子育て」と聞くと、注意が子ども一点に集中するイメージがあります。

子どもを育てますから、子どもに対して最大限の注意を払います。

たしかに幼い子どもの教育も大切ですが、子どもしか見ていないのも問題です。

子育ての前に大切なことがあります。

「家族のチームワーク」です。

子どもを育てるには、父も母もそれぞれの主担当をきちんと全うすることで、家族全体がうまく回ります。

ときどき、父親に無理に子育ての協力をさせようとする母親を見かけます。

「あなたも子どもの面倒を見てよ」

「子育てを手伝って」

「子育ては父も参加しないといけないでしょう!」

父ができるかぎり育児に参加するのは、素晴らしいことです。

母のみならず、父も子育てに参加したほうが母親の負担も減りますし、子どもにとっても嬉しいことです。

ただ、仕事でどうしても疲れがたまっている父親です。

子育てができないくらい、力も余裕もない場合もあります。

父は、自分の生活費だけでなく、母親と子どもの生活費を稼ぐため、朝から晩まで働いています。

2世帯住宅なら、祖父や祖母の生活費まで稼ぐ必要がありますから、余計に責任を重く感じていることでしょう。

つらい上司からの指示を断りたくても「家がある。妻がいる。子どもがいる」と思い、逆らえません。

少々厳しい上司からの指示にも従いますし、会社を休みたくてもなかなか休めません。

雨が降っても風が吹いても、頭痛がしても、やる気が出なくても、今日も朝早くに会社へ向かいます。

そういう大きな責任を背負っているがゆえに、男とはいえ、ひどく疲れがたまります。

本音としては「休日くらいはゆっくりさせてほしい。でなければ体がもたない」と思います。

母ばかりが子育てをして、父は子育てにまったく関与していないように見えますが、違います。

父は、生活費を稼ぐという大事な仕事をしています。

直接、子どもには関係しなくても、間接的に接しています。

体力に余裕があればいいですが、疲労が限界に達しているにもかかわらず、無理をするのも問題です。

むしろそれで体を壊して、生活費を稼げなくなるほうがもっと困ります。

「家族とはチームワーク」

いま一度、思い出してほしい言葉です。

家族の中で「役割分担」を、まずはっきりさせることです。

チームを構成するにあたり、それぞれの役目を決めます。

父は稼ぐために働きに出て、母は家で家事や育児というそれぞれの主担当をはっきり決めておきます。

父は家族の稼ぎの主担当。

母は、家事と育児の主担当。

それは差別ではありません。

きちんと「家族」という大きな船を運航していくための役割分担であり、チームワークです。

まず、自分の主担当を全うするのが最優先です。

そのうえで余裕があれば、副担当へと手を回せばいい。

もし父に余裕があれば、母を手伝い、家事や育児の協力をしたりすればいい。

もし母に余裕があれば、父を手伝い、アルバイトで出稼ぎに出たりすればいい。

家族全体のバランスを整えるのです。

幼児がすくすく育つ教育方法(1歳~6歳)(17)
  • 役割を決め、まず自分の主担当から全うする。
子どもの話をたっぷり聞いてあげられる親になる。

幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

  1. 3つ子の魂が百まで続くのは、本当だった。
  2. 自分の子どもに向かって、笑顔で「ありがとう」と言う。
  3. いくら気になるとはいえ、他の子と比べない。
  4. 子どもは親に触れているとき、一番安心する。
  5. 子どもと話をするときには、大人が子どもの目線に合わせて話をする。
  6. 子どもの頭は、絶対に叩かない。
    叩くくらいなら、優しく手を握り締める。
  7. お風呂の温度は、大人と子どもで感じ方が違う。
  8. 子どもは、悪さをしたくて、しているのではない。
  9. 大人のスピードは、子どもには速すぎる。
  10. 「まだわかっていない」という子どもを、わかってあげる。
  11. 子どもから目を離す時間が、だんだん長くなっていませんか。
  12. 親と子とでは、見える世界が全然違う。
  13. いっぱい愛情を受けた子どもほど、成長が早くなる。
  14. 親がキレやすいと、子どももキレやすくなる。
  15. 親からたくさん話しかけられた子どもは、言語の習得が早くなる。
  16. 「悪いことをしてはいけません」という教え方だけでは、幼い子どもは納得できない。
  17. 子育てにはチームワークが必要だ。
  18. 子どもの話をたっぷり聞いてあげられる親になる。
  19. 子どもはお手伝いによって、成長する。
  20. 子どもと一緒に家事をしながら、説明したり質問したりする。
  21. 「しなさい・してはいけません」より「嬉しい・悲しい」で教育する。
  22. 子どもは子どもとして、日々学ぶ。
    親も親として、日々学ぶ。
  23. 肉声による昔話には、想像力を高める効果がある。
  24. 子どもの喧嘩は事情を聞くだけで、解決する。
  25. 子どもが甘えてこないからと言って、そっとしてほしいとは限らない。
  26. 祖父や祖母に頼ったほうが、子育ての質は格段によくなる。
  27. 子育てには休日がない。
    大変な子育てだからこそ、たまにはひと息が必要。
  28. いきなり叱ると、親の言葉が届かなくなる。
  29. 兄弟・姉妹に対して、平等に接すること。
  30. 手がかからない子になり始めたときこそ、注意せよ。

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