学校では、普段は優しい先生ほど、怒ると怖いものです。
「普段は温厚なのにどうしたのだろう」
一瞬、生徒は困惑します。
しかし、実は、優しい先生が怒るほど怖くなるのは、当然です。
愛が深いからです。
「優しさ」と「怒り」は、同じ愛の表現だからです。
愛があるから優しくなり、愛があるから、あなたのことを本気で怒ります。
優しさと怒りは真逆ですが、元は同じ愛です。
愛のある先生ほど、優しく、怖いのです。
仏像の優しい表情と、毘沙門天の険しい表情は、正反対の表情ですが、どちらも愛の表現です。
尊敬される親ほど、普段は優しいものです。
愛があるからです。
しかし、一方で、怒るときには怒ります。
愛があるからです。
決して、子のことが嫌いだからではありません。
子どものことを大切に思っているからこそ、普段は優しく、怒るときには怒るのです。