ダイヤモンドを贈られても、必ずしも相手が喜ぶとは限りません。
ダイヤモンドは世間一般では、大変に価値の高い宝石です。
たしかに高価な物ですが、価値は金額の大小ではありません。
もしかしたら、相手はダイヤモンドに一切興味がないかもしれません。
もしかしたらルビーのほうが好きかもしれません。
いえ、宝石が嫌いかもしれません。
金額の大小で考えてしまうと、対立になり、競争になり、比較の世界になります。
また高価な物を贈られると、贈り返すときにこちらも高価な物を選ばなくてはならなくなり、お財布への負担が大きくなります。
ダイヤモンドは、米粒のように小さいものでも、高価な物です。
しかし、必ずしも相手にとって嬉しい贈り物になるとは限らないのです。
むしろ、相手にとって迷惑になることさえ、しばしばあります。
一方、心のこもった手紙は、必ず喜ばれます。
喜ばれないという例外は、考えられないほどです。
高価ではないからお返しをしやすく、大きなものではないから受け取りやすいのです。
それでいて、気持ちがこもっているから、この上なしです。
大きさは問題ではありません。
金額の大小も問題ではありません。
気持ちの大小が問題なのです。
気持ちのこもっていない高価な物を贈れば、迷惑になってしまいますが、気持ちのこもった手紙は思い出になります。
気持ちは、お金に勝ります。
値札を見てプレゼントを選ぶのではなく、本当に大切なことはあなたのハートにあるのです。