あなたは、だんだんプレゼントに慣れてくると、プレゼントとは気持ちのやりとりということに気づかざるを得なくなります。
相手の感動を与えるのは、物ではなくハートです。
いかに高価な物を贈るのかより、いかに気持ちを込めて贈るかです。
プレゼントの達人は、物ではなく、熱いハートを贈ることができます。
いえ、プレゼントの達人は、一般の人が「え? なぜ?」という不思議なプレゼントをするようになります。
高価ではないものを、あえて贈るようになるのです。
わざとであり、意図的にです。
それがなぜだか、わかりますか。
プレゼントに慣れている人なら「当然さ」とすぐ答えることでしょう。
贈り物を受け取れば、当然のごとく、お返しをするときのことを考えますね。
高価なプレゼントを贈ると、お返しのときにも高価な物を贈らなくてはならないと思います。
高価な物を受け取れば、お返しするときも高価な物を贈らなくてはならなくなります。
この負担のことまで、達人は考慮に入れることができるのです。
相手の財布を、あなたが荒らしてはいけません。
あなたが相手のためを思って贈った高価なプレゼントは、相手への負担になります。
場合によっては、ありがた迷惑になることさえあるのです。
プレゼントの達人は、必ず低い予算でプレゼントを選び、贈ります。
時には、1,000円もしないような安いものです。
そうするほうが、お返しをするであろう相手の負担にならないからです。
金額が低いほうがお互いにとって負担は小さくなり、気軽にプレゼントし合えるような関係になります。
また金額が低いため、必然的に「物ではなく気持ちで勝負しよう」と考えるようになります。
金額が低いからこそ、熱いハートを込めることに集中ができるのです。
いかに気持ちを込めて、お返ししやすいようなプレゼントを贈るかが、本当のすてきなプレゼントなのです。