執筆者:水口貴博

心に残るプレゼントをする30の方法

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残らない贈り物が、心に残る。

残らない贈り物が、心に残る。 | 心に残るプレゼントをする30の方法

私は贈り物をするとき「残るもの」より「残らないもの」を贈るようにしています。

洋服よりお菓子を贈り、靴より図書券を贈り、時計より商品券を贈ります。

なぜ残らないものを贈るかというと、残るものは相手の負担になってしまうからです。

物質的にも精神的にも、両方に負荷がかかります。

たとえば、服を贈るとします。

贈る相手は女の子。

あなたは相手が喜ぶであろう洋服を選んで、贈ったとします。

「きっと相手の好みに合うに違いない」と思って選んだ服は、必ずしも相手が喜ぶとは限りません。

人それぞれに好みがあり、また年齢やそのときの気分によっても、ころころ変わるものです。

服を贈って受け取った相手は「ありがとう。嬉しい!」と笑顔で喜ぶことでしょう。

しかし、本当に相手が喜んでいるかどうかは定かではありません。

心の中では「嬉しいけど、ちょっとこれは私の好みじゃないなあ」と思っているかもしれません。

いえ、そう思っていることのほうが多いものです。

自分の好きな服は、自分でさえ選ぶことが難しい。

あなたは自分の好みに合う服をデパートで、何時間もかけて探し選ぶことでしょう。

自分でさえ選ぶことが難しいのに、ましてや他人が選ぶことはさらに難しくなります。

相手の好みに合うことは、奇跡的です。

好みだけの話ではありません。

受け取れば、受け取ったで、今度は着なければなりません。

「なければならない」という「must」です。

洋服の贈り物には「服を贈ったのだから、しっかり着てね」という念が込められています。

贈ってくれたのに一度も着ないのは、悪い気がします。

一度は着なければ失礼だと思い、好みではない服を、進まない気を抑えて着ます。

これが、なかなかストレスなのです。

自分が好きでもない服を着なければならないのは、自分の身になればわかりますが、結構つらい。

仮装しているような気分になります。

かぶっているような感じです。

変装しているような違和感です。

洋服だけでなく、時計にしろ、ズボンにしろ、ネクタイにしろ、残るものは生活のどこかで使わなければなりません。

着たり、置いたり、飾ったり、活用はさまざまです。

残るものが相手の好みに合うことはまれです。

好みでないものを生活の中で使わなければならないという行為は、ストレス以外の何物でもありません。

こうした理由から、私はもっぱら「残らないもの」を選んでいます。

お菓子、図書券、商品券、気持ちなどです。

お菓子なら食べればなくなりますし、図書券や商品券も、使えばなくなります。

最初に言いましたが、贈り物で大切なことは「物」より「気持ち」です。

お菓子を贈るにしろ、図書券商品券にしろ、必ず手紙は添えるようにしています。

気持ちがこもっていれば、十分に嬉しく、また相手も負担になりません。

手紙は受け取っても負担にならず、精神的な贈り物です。

残らない贈り物のほうが、心に残るのです。

心に残るプレゼントをする方法(10)
  • 「残るもの」より「残らないもの」を贈る。
本を読まない人も、プレゼントされれば読むようになる。

心に残るプレゼントをする30の方法

  1. プレゼントは、ものを贈るのではない。
    気持ちを贈るのだ。
  2. 贈る物の大きさは問題ではない。
    贈る気持ちの大きさである。
  3. 気持ちは、お金に勝る。
  4. プレゼントに、手紙を添えなければ、贈る意味はない。
  5. 誕生日の前日に、プレゼントを贈ろう。
  6. 発送予約を利用すれば、忘れることはない。
  7. プレゼントの基本は、直接手渡し。
    これだけで、十分に嬉しい。
  8. プレゼントが恥ずかしくない人はいない。
    恥ずかしいときこそ直接手渡そう。
  9. 歌を贈るというプレゼント。
  10. 残らない贈り物が、心に残る。
  11. 本を読まない人も、プレゼントされれば読むようになる。
  12. 花は、誰もが喜ぶすてきなプレゼント。
  13. プレゼントは、受け取る側にもマナーがある。
  14. 抽象的な感謝を言っていませんか。
    1つでいいから、具体的に感謝すること。
  15. 値札の付いたままのプレゼントは、夢から覚めてしまう。
  16. 物質的なプレゼントは、部屋を狭くさせる。
    精神的なプレゼントは、心を広くさせる。
  17. 気の進まないときには、プレゼントをしない。
  18. 突然渡すプレゼントには、驚きと感動がある。
  19. 値段の高くないものを贈るほうが、お返しがしやすくなる。
  20. プレゼントを渡すときには、2人きりになろう。
  21. 2人っきりになるために、早めに登校する。
  22. 自分で勝手に記念日を作る。
  23. たくさんの記念日は、カレンダーに書き込めばいい。
  24. 感動した体験話は、立派なプレゼントになる。
  25. 体験談は、人生を変えるプレゼントになる。
  26. プレゼントは、朝がベストタイム。
  27. 肩を揉んで、癒しをプレゼント。
  28. プレゼントをする人が、プレゼントをされる。
  29. 普段、恥ずかしくて言えない言葉は、プレゼントのタイミングで伝えよう。
  30. 最高のプレゼントとは、泣かせることができるプレゼント。

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