プレゼントをして、泣かせたことがありますか。
最高のプレゼントとは、相手が泣いてくれるプレゼントです。
簡単に思え、なかなか難しいですね。
プレゼントは、普段の雑談をヒントに考えることが、基本です。
雑談では、相手の好みや傾向がうかがえます。
しかし「泣かせるプレゼント」という難しい課題になると、なかなか一筋縄ではいきません。
もっと心に響くことが必要です。
私が20歳のとき、彼女に誕生日プレゼントをしたときのお話をします。
私の誕生日は7月7日で、彼女の誕生日は11月で、時期は異なっていました。
当時はまだ私が留学生だったことから、夏休みの2カ月間しか日本にいることができませんでした。
短い時間だったため、7月7日に2人の誕生日を合同で行うことにしました。
2人の「合同誕生日」です。
私が彼女に何をあげようかは、実は結構あっさり決まりました。
「彼女が泣いてしまうくらい、心に残るプレゼントは何かな」と考えると、まず思い浮かぶものがあったからです。
彼女にプレゼントした贈り物は「プロポーズ」でした。
当時、彼女と真剣に結婚を考えていました。
好きという気持ちはもちろん、妻となったときに、家事洗濯、マナー、礼儀、考え方など、人としてできる人だったからです。
人として、内面がよく磨かれている人でした。
女性の内面に引かれてしまったのです。
「もうこれ以上の人はいない」と思っていました。
私には、気になっていることが2つありました。
「いつ渡すか」
「何を渡すか」
泣かせるために大切なのは、タイミングです。
だからこそ、誕生日というタイミングが一番だと思ったのです。
泣かせるためにさらに大切なのは、何を贈るかです。
だからこそ、プロポーズという誕生日プレゼントこそが最高だと思ったのです。
プレゼントを受け取った彼女は、喜んで泣きました。
今まで、いろいろな人に誕生日プレゼントをあげましたが、あれほど泣かせたのは初めてでした。
これが、私が今までで、一番成功を収めたプレゼントです。