本当に喜ばれるプレゼントは、物の大小ではありません。
金額の大小でもありません。
気持ちの大小が問題です。
その事実がわかると、次第にプレゼントを贈るときには、どうすればいいかわかります。
贈り物に、手紙を1通添えることです。
「え? たったこれだけ」と思うでしょう。
たったこれだけで、プレゼントの輝きが一気に増します。
あなたがいつも贈るプレゼントに、手紙を添えるだけでいいのです。
誕生日プレゼント、お歳暮、感謝の贈り物など、プレゼントの種類は関係ありません。
どんな贈り物も、手紙という気持ちが添えられてこそ、本当のプレゼントです。
プレゼントは英語で「伝える。贈る」という意味があります。
何を贈るのかというと、物ではなく、気持ちなのです。
人の心に残る印象的なプレゼントは、実は物より、気持ちです。
私は学生時代、母から仕送りを受けていました。
米やら洋服やらと、さまざまでした。
一番印象に残っているのは、いつも贈り物に添えられている母からの手紙でした。
箱を開けると、お米、お菓子、生活用品など、さまざまな物が入っていますが、いつも決まって手紙も入っていました。
私はいつも、箱を開けることより、手紙の封を切るほうがどきどきしていました。
手紙に限っては、精神的な気持ちの塊であり、深呼吸が必要になるのです。
母はいつも贈り物には、必ず1通の手紙を添えて贈ることが習慣になっています。
素晴らしい習慣だと思います。
私もいつのころからか、母のように、プレゼントには必ず手紙を添えるようになりました。
必ずそうしなさいと子どものころから教わったわけではありません。
手紙の添えられたプレゼントは嬉しいため、いつの間にか真似をして手紙を添えるようになりました。
むしろ手紙のないプレゼントは意味がない、といっても過言ではありません。
単なる物を突然贈られても「急になに?」と思います。
告白するときの手紙を、無言で手渡しされているような、異様な雰囲気があります。
手紙があるからこそ、物が輝き、気持ちが伝わってきます。