自分磨きには、時間が必要です。
その時間を捻出するため、人間関係を遮断しようとする人がいます。
もちろん関わりたくない人と距離を置いたり、不要な飲み会の誘いを断ったりするのはいいのです。
嫌な人や迷惑な人がいれば、距離を置いたほうがいいでしょう。
むしろそうしたほうが健全です。
気の進まない飲み会も、嫌々参加したところで得られることはありません。
何でもかんでも参加すればいいというものではない。
付き合いの悪い人だと思われたくないからといって、無理に参加しているとストレスがたまります。
しかしなかには「人間関係を切る」と言わんばかりに、とにかく関係を断ち切ろうとする人がいます。
家族との時間を削る、友人からの食事の誘いを断る、恋人からのデートの誘いを断る……。
これはやりすぎです。
たしかに人間関係を削れば時間を確保できます。
とはいえ、削っていいところと、そうでないところがあります。
大切な人との時間まで削ってしまうと、人間関係が希薄になります。
せっかく自分磨きができても、人間関係が孤立しては意味がありません。
自分磨きの集中期間として、しばらく人間関係と距離を置くのはありですが、あくまで一時的です。
いつまでも人間関係をないがしろにしていれば、やがてつながりが切れ、孤立することになるのです。
自分磨きも大切なことですが、人間関係も同じくらい大切にしたい。
友人も家族も恋人も、かけがえのない存在であり、心の大きな支えです。
時間を捻出したいなら、もっと別のところに目を向けるべきです。
無駄な仕事や会議、気の進まない飲み会、苦手な人との関係など、そういう部分を見直せば、時間は十分捻出できます。
あなたにとって大切な人は誰ですか。
人とのつながりがあってこそ、成長の意味も喜びも深まるのです。