習い事に取り組むうえで、意識しておきたい大切な言葉があります。
「急がず、焦らず、諦めず」です。
この3つの言葉は、性別や年齢、経験の有無を問わず、すべての人に共通する心構えです。
初心者はもちろん、上級者にも当てはまります。
この言葉を心に留めておくことで、習い事がもっと楽しく、有意義なものとなります。
まず1つ目は「急がない」です。
もちろん早く上達したいと思う気持ちは自然なものです。
「早くうまくなりたい」「早く成果を出したい」と思うのは、誰にでもある心理でしょう。
だからといって上達が早ければいいというものではありません。
下手に急ぐと、基本がおろそかになります。
肝心な部分が定着せず、かえって遠回りになることも少なくありません。
応用ができるのは、土台となる基本がしっかりできているからこそです。
あまり急ぎすぎると、習い事を楽しむ暇もなくなり、モチベーションの低下にもつながるのです。
ペースは遅くてもいいので、こつこつしっかり着実に身につけていくことが大切です。
基本を身につけるには時間がかかるもの。
ゆっくりであっても、きちんと身につけるほうが帰って近道になることもあります。
適度なペースで進めるほうが、心にも余裕が生まれ、習い事を楽しめるようになります。
2つめのポイントは「焦らない」です。
思うように上達しないとき、つい焦ってしまうこともあるかもしれません。
特に上達の早い人がいると、自分と比較して、もやもやした気持ちになるでしょう。
「どうして自分だけこんなに遅いのだろう」「自分より後から入った人に追い抜かれた」と落ち込むこともあるかもしれません。
しかし、習い事に焦りは禁物です。
ゆっくりマイペースで進めていきましょう。
焦ってしまうのは、周りと比較しているからです。
人は人であり、自分は自分です。
習い事は他人との競争ではありません。
自分との向き合いです。
周りに気を取られそうになったら、次の言葉を言い聞かせてください。
「自分に集中しろ。大丈夫。マイペースが一番」と。
個人で楽しんでいるのですから、周りは気にせず、自分に集中し、とことんマイペースでいくことが大切です。
3つ目のポイントは「諦めない」です。
チャレンジして、すぐできるようになるとは限りません。
最初からうまくいくほうが珍しいです。
頑張っているにもかかわらず、なかなかうまくいかない状態が続くと、心が折れそうになることもあるでしょう。
「自分には才能がないのかな」と思うこともあるかもしれません。
しかしそこで諦めてしまうのは早すぎます。
時間はたっぷりあります。
うまくいかないのは、才能がないからではありません。
「うまくできるようになるまでの時間」が、まだ少し足りていないだけです。
なかなかうまくいかなくても、希望を持って地道に取り組んでいきましょう。
習い事は長期戦です。
「いつかできるようになればいいな」という気持ちで取り組んでいれば、きっといつかうまくいくのです。