習い事をしていると、先生から褒められることがあります。
そんなとき、とっさに否定で返していませんか。
「いえいえ、そんなことはありません」
「単なる偶然です」
「全然ダメです」
謙遜のつもりかもしれませんが、これでは気持ちの良い会話になりません。
否定で返すと、ぎこちない雰囲気となり、そこから話が進まなくなります。
特に日本人は「謙遜は美徳」という価値観にとらわれがちで「褒められたら否定」というパターンが目立つのです。
せっかく先生から褒められたのですから、素直に受け止め、感謝の言葉で返したいものです。
先生から褒められたときは「ありがとうございます」と返すのが一番。
そうすれば、お互いに笑顔になれるし、褒め言葉を素直に受け止めることで「よし、頑張ろう!」という気持ちも強くなるのです。
「先生の言葉にお世辞が入っているのではないか」と思う人もいるかもしれません。
おだてられているようで、抵抗を感じる人もいるでしょう。
たとえそうだとしても、感謝の言葉を返すことは大切です。
嬉しい言葉をかけてもらえたことに変わりありません。
前向きに受け止めたほうが雰囲気も良くなり、やる気やモチベーションの向上につながります。
ポジティブ心理学の研究でも「褒め言葉を受け入れることで自己肯定感が高まりやすい」という結果が示されています。
また教育現場でも「教室内での褒めが学習意欲や成績を高める傾向がある」という実証研究があります。
あなたは最近、褒められたとき、どんな返事をしましたか。
素直な態度が、習い事をとんとん拍子に進めてくれるのです。