習い事で「元が取れますか」と聞く人がいます。
「何カ月で元が取れますか」「どのくらい通えば元が取れますか」「どれくらいやれば元が取れますか」と。
それは先生に聞くことではありません。
先生に聞かれても、答えようがなくて困ります。
元が取れるかどうかは、自分次第だからです。
大切なのは「本人にどれだけ意欲があるか」です。
本人に意欲がなければ、残念ながら、それだけ授業の吸収も悪くなります。
遅刻や欠席が多い、先生の話を真剣に聞かない、私語が目立つ、まったく質問をしてこない、宿題をサボる。
そうした受け身で消極的な姿勢では、学ぶことも限られてしまいます。
先生が授業で大切なことを話していても、ぼんやりして聞き逃せば無意味です。
「高い授業料を払って損をした」と感じることになるのです。
逆に、積極的に学ぼうとする姿勢があれば、授業の吸収もぐんと良くなります。
遅刻や欠席をしない、授業を集中して聞く、私語を慎む、積極的に質問する、きちんと宿題をこなす。
そんな姿勢があれば、多くのことを学べます。
どんどん吸収でき、どんどん成長できるのです。
高い授業料であっても、元が取れるどころか、それ以上の「得」が得られます。
授業料の何倍もの「価値」を引き出せるのです。
意欲的な姿勢が見えると、先生の心も動かされます。
「この生徒の熱意に応えたい」「そこまで本気なら、ついでにこれも教えてあげよう」と思うもの。
カリキュラムにはないことを教えてくれたり、プラスアルファの授業を受けられたりする可能性が高まります。
授業料の何倍もの価値を引き出すことも不可能ではないのです。