習い事の先生は、とても優しいということがあるでしょう。
優しいのは嬉しいものですが「少し優しすぎる」と感じることもあるでしょう。
そうなると、物足りなさを覚えたり、簡単すぎると感じたりするかもしれません。
しかし、先生が優しさに甘えていては、思うように成長できません。
叱られることがないと、つい気が緩み、努力もおそろかになりがちです。
宿題に対しても「簡単すぎる」「量が少なすぎる」と感じることがあるかもしれません。
課題があまりに易しければ、なかなか力が身につかず、自分を追い込むことも難しくなります。
ここでひとつのジレンマが生まれます。
習い事の先生は、基本的に優しい人が多いものです。
また私たちも、優しい先生を好む傾向があります。
ところが、いざ優しい先生に当たると、気が緩んでしまい、思うように上達できないという矛盾に直面するのです。
だからこそ優しい先生のもとで学ぶときこそ、その優しさに甘んじず、自分自身を律する姿勢が求められます。
「物足りない」と感じたとき、どうするか。
自分自身が厳しい指導者になる場面です。
先生が厳しくできないのなら、自分が自分を厳しく指導することが大切です。
しっかり自分を追い込み、できるかぎり努力を重ねていきましょう。
たとえば、先生が「練習はこれだけでいいよ」と言っていても、余裕があれば、自主的に追加の課題に取り組んでみましょう。
宿題が物足りなく感じたら、少し難しめの問題にチャレンジしてみるのも良い方法です。
カリキュラムはあっても、自主的にチャレンジする分には自由です。
先生が厳しくできないなら、自分が自分に厳しくすればいいだけです。
そうしなければ、前に進めません。
他人から厳しくされると抵抗を感じることがありますが、自分が自分に厳しくするなら、大変なことでも受け入れやすいものです。
自分のことだからこそ、体力や体調などを見極めながら調整して取り組むことも可能になります。
余裕があるなら、ぜひ「先生より厳しい自分」になってみましょう。