習い事を始めたばかりのころは、成長が右肩上がりです。
授業のたびに「わかるようになった」「できるようになった」という実感があります。
毎回何かしらの進歩があって、やればやるほど上達します。
しかし、成長がそのままずっと続くわけではありません。
右肩上がりだった成長は、やがて緩やかになります。
そしてある日、壁にぶつかります。
いくら頑張っても乗り越えられない。
一生懸命やっているのに結果がついてこない。
習い事をやっていると「ここが限界かな」というときがやってくるのです。
そう思ったとき、気づいてほしいことがあります。
「ここが限界かな」と思うということは、すでに多くの努力を積み重ねてきたということです。
今まで多くの努力をしてきたでしょう。
これまで幾度も壁にぶつかりながらも、苦労して乗り越えてきたでしょう。
今まで自分が積み重ねてきた、過去の努力に目を向けてください。
「限界と思えるほどの努力をしてきた。これまで壁があっても乗り越えてきたよね」と。
今まで多くの努力を積み重ねてきたからこそ「ここが限界かな」と思えるのです。
「ここが限界かな」と感じられるのは、それだけ努力をしてきた人だけが言えるセリフです。
まずこの事実に気づき、自分の歩みを認めてあげましょう。
そうすれば自信が湧いてくるし、明るい気持ちにもなれます。
これまで積み重ねてきた努力、そしてそれを実現してきた自分に、胸を張ってください。
今まで数多くの努力をしてきました。
いくつもの壁も乗り越えてきました。
それだけのことを達成できた自分が、今ここにいます。
ということは、きっと今回も乗り越えられるはずです。
「ここが限界かな」と感じたら、心の中でこう続けてください。
「とはいえ、また乗り越えられるだろう」と。
前向きに考えることが大切です。
もちろん一筋縄ではいかないかもしれません。
時間がかかって苦労もあるでしょうが、それでも努力だけは続けてください。
1ミリでも前に進むことを意識しましょう。
諦めずに続けていれば、今直面している壁も、いつか乗り越えられるときが来るのです。