誰かに裏切られても、やけになってはいけません。
裏切られると、大きなショックを受けます。
特に信用している人から裏切られると、特大のショックを受けるでしょう。
「もう人間が信用できなくなった」
「裏切られたから、相手に仕返しをしてやる」
「自分も誰かを裏切ってやる」
今までその人のことを信用していた自分が情けなくなります。
幻滅して、人を信用することが怖くなるかもしれません。
強烈な怒りを感じ、仕返しをしたくなるかもしれません。
しかし、裏切られてやけになったところで、いいことは1つもありません。
一瞬頭が混乱しますが、感情的になって衝動的な行動を起こすと、後悔が待っているだけです。
仕返しをするのは言語道断です。
仕返しは、最も醜い行為の1つです。
結局、裏切った相手と同じレベルになってしまいます。
仕返しをしたい衝動に駆られるかもしれませんが、ぐっと抑えるのがいいでしょう。
人間不信に陥り、やけになって誰かを裏切ってしまうと、相手を悲しませることになります。
そして、あなたも「裏切る側の人間」になってしまい、人から信用されなくなります。
人から裏切られたなら「その人の本性がわかった」というだけのこと。
親友から裏切られたなら「本当の友人ではなかった」とわかっただけのことです。
ショックかもしれませんが、本当の姿がわかっただけ幸いです。
「今のうちにわかってよかった」「騙され続けなくて済んだ」「取り返しのつかない事態になる前にわかってよかった」とも言えます。
精神的なダメージはあるかもしれませんが、時がたてば回復するでしょう。
経済的なダメージがあるかもしれませんが「授業料だ。この金額で済んでよかった」と考えることです。
強烈な怒りを覚えるかもしれませんが、だからといって、やけになってはいけません。
裏切られた後こそ、冷静な対応です。
「そういう人だったのですね。残念です。さようなら」
一言言ってお別れをすればいいだけです。
人を裏切るのは簡単です。
信用され続けるのが難しいのです。
あなただけは、今までもこれからも「信用される側」の人間でいましょう。