あるとき面白そうなことを発見することがあります。
「面白そうなこと見つけた。やってみようかな?」
ところが次の瞬間、別の感情が襲ってきます。
不安です。
「失敗するかもしれない」
「間違えるかもしれない」
「恥をかくかもしれない」
不安があるのは誰でも嫌です。
面白いことがあっても、どんなものかよくわからないと、不安を感じます。
不安のほうが大きいと、尻込みをして諦めてしまいがちです。
さっきまで高かったテンションが急に下がってしまいます。
「面白そうだ。でも不安がある。やめておこう」となる。
こうした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
ここで1つ、気づいておきたい人生の真理があります。
それは「不安と面白いはセットになっている」という人生の真理です。
「面白いことをしたいが、不安は感じたくない」というのは難しい注文です。
往々にして面白いことには不安が伴います。
面白ければ面白いほど、大きな不安が伴います。
たとえば、面白そうな旅行には不安があります。
「トラブルになったらどうしよう」と不安に思いますが、その不安を乗り越えれば、面白い体験を楽しめます。
面白そうな習い事にも不安があります。
「恥をかいたらどうしよう」という不安がありますが、その不安に打ち勝つことで、新しい経験を楽しめます。
パンジージャンプは面白そうですが、不安があります。
「縄が切れたらどうしよう」とびくびくしますが、その不安を乗り越えれば、一生ものの面白い体験ができます。
不安を避けていると、面白いこともできなくなります。
面白いことを楽しむためには、不安を受け入れることが必要です。
たとえ不安のほうが大きくてもいいのです。
不安が10で面白さが5でも、そこに価値があるなら挑戦する意味があります。
不安はゼロで、面白さは100ということはありません。
面白いことには、大なり小なり、不安があります。
つまり「不安」と「面白い」はセットになっていると考えてください。
面白いことには不安はつきものなのです。
不安を避けていると、面白いこともできなくなります。
面白いことを楽しむためには、不安を受け入れることが必要です。
もう1つ、気づいてほしいことがあります。
それは「不安が、面白さを高めるスパイスになっている」ということです。
不安があるおかげで、心が高揚してどきどきした気持ちになり、面白さに転化します。
難易度の高いゲームに挑戦するようなものです。
うまくいかない可能性のほうが高くても、勇気を出して挑戦するから、どきどきはらはらして面白く感じます。
面白く感じるのは、実は不安があるおかげともいえるのです。
不安があることを喜び、歓迎しましょう。
不安は、邪魔な存在ではなく、歓迎すべき存在です。
不安と面白いはセットになっているのですから、不安があって当然です。
「面白そうだな。でも不安がある。だからやめておこう」ではありません。
「面白そうだな。でも不安がある。だからやってみよう」です。