スポーツの試合では、点差がついてしまうことがあります。
1点差や2点差なら、まだ逆転のチャンスはありますが、10点差になると逆転は難しいように思えます。
点差が開くにつれて、追いつくのが大変です。
逆転の見込みはないように思えます。
しかし、現実はどうでしょうか。
現実では、大きく点差が開いた状況から試合の流れが変わり、逆転してしまう奇跡が見られます。
しかもさほど珍しくありません。
10点差であっても、意外と逆転するケースは少なくありません。
奇跡の大逆転劇は、アマチュアの世界だけでなく、プロの世界でもよく見られます。
むしろ1点差より10点差のほうが逆転するケースが多いと言っても過言ではありません。
なぜ逆転は、1点差より10点差のほうが起こりやすいのか。
それは、相手が油断するからです。
「もう10点も差が開いた。もう安心。これだけ差ができれば、もう逆転されることはないだろう」
1桁の点差と2桁の点差は、印象が違います。
点差が1桁から2桁に変わると、心理的に大きな差ができたように錯覚します。
優勢側はまだ試合中にもかかわらず、結果が決まったかのように喜ぶ。
心の中でガッツポーズをして、勝利の気分に酔いしれます。
そして、油断するのです。
一方、点差が開いても、劣勢側は諦めずに粘り続けます。
「まだチャンスはある。最後まで諦めない。今までのすべてを出し切ろう!」
試合終了の笛がなるまで、希望を持ち続けて粘ります。
このとき、試合の流れが変わります。
油断した相手の隙を突いて、一気に出し抜いていきます。
たとえまだ点差はあっても、じわじわ追いつかれていると、相手は心理的に焦り始め、ますます不利になる。
焦ることで単純なミスが出ると、ますます焦ってしまい、悪循環に陥ります。
そうして、奇跡の大逆転が起こるのです。
「点差が開くと、逆転のチャンスがない」と思いますが、実際は逆です。
「点差が開くと、相手が油断するので、チャンスがある」です。
点差が開いても諦めないでください。
点差が開いて逆転を諦めるのは、スポーツマンシップに反します。
途中で諦めたら、せっかく相手が油断しても逆転できません
奇跡の逆転は、1点差より10点差のときに起こります。
点差が開くからこそ、諦めないほうがいい。
「点差が大きく開いた。相手は油断し始めているだろう。今こそチャンスだ」と考えましょう。
10点差になっても諦めず、逆転を信じて粘り続けると、奇跡の大逆転が起こるのです。