執筆者:水口貴博

逆境を乗り越える30の方法

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恥じらいがなくなるのは、勇気ではなく、心の老化現象。

恥じらいがなくなるのは、勇気ではなく、心の老化現象。 | 逆境を乗り越える30の方法

年齢を重ねていくにつれて、失いやすい感情があります。

それは「恥じらい」です。

若いころは、ちょっとした失態に恥じらいを感じていました。

面前で間違えたとき、おならをしたとき、マナー違反をしたとき。

少しでも恥ずかしい失態をしようものなら、顔を真っ赤にして、冷や汗をかいていました。

マナー違反であれば、すぐに非を認め、自分の行いを反省しました。

ところが年齢を重ねるにつれて、恥じらいが薄れがちです。

「見られたら恥ずかしい」と思っていたことが、年齢を重ねると「別に見られても大丈夫」に変わります。

「きちんとしよう」と思っていたことが「別にだらだらしてもかまわない」に変わります。

たとえば、マナー違反をしたときです。

マナー違反をしたとき、若いころは「恥ずかしい」と素直に反省しますが、年齢を重ねるにつれて緩んだ考えになりがちです。

「まあいいか」「これくらいいいよね」「別に問題ないだろう」といった考えに変わります。

「真面目にやってたまるか!」と、横柄な考え方になることも少なくありません。

一見すると、勇気が鍛えられ、度胸が身についたように思えます。

経験が増えることで物事に動じなくなり、いいことであるように思えるかもしれません。

しかし、気づいてください。

年齢を重ねていくにつれて恥じらいがなくなったら、それは勇気が鍛えられたのではありません。

心が老化しているのです。

人は、恥じらいがなくなると、品性とモラルが失われ、態度が悪くなります。

人間らしい振る舞いが失われ、だんだん野蛮な振る舞いが目立ち始めます。

完全に恥じらいがなくなると、もはや野生の生き物と同一になります。

恥じらいを大切にして、人としての品格を保つ

恥じらいを忘れないことです。

年齢を重ねても、恥じらいだけは大切にしたい。

年齢を重ねても、マナーは守り、モラルを大切にしたい。

品性を大切にして、人としての品格を保ちたい。

自分の行いを振り返り、恥ずかしい振る舞いになっていないか、客観的な目を持つことが大切です。

恥じらいは、年齢を重ねても保ち続けたい感情です。

人として恥ずかしい行為をしないよう、緊張感を持つことです。

そうすれば、外見は老いても、心は美しい状態を保てます。

赤面ができる年配者を目指そう

目指したいのは、赤面ができる年配者です。

赤面ができる年配者は、心が若々しいのが特徴です。

勇気を鍛えつつも、恥じらいは持ち続けたい感情です。

恥じらいは、品性を保つために必要です。

どれだけ人生経験を経ても、恥じらいは忘れてならない感情なのです。

逆境を乗り越える方法(16)
  • 年齢を重ねても「恥じらい」を大切にする。
敗者復活戦がないくらいで諦めない。
自分で作ればいい。

逆境を乗り越える30の方法

  1. 「もうダメだ」に続く言葉は「でも諦めない」。
  2. 簡単にうまくいったら、つまらない。
    なかなかうまくいかないから、面白い。
  3. 追い抜かれることがあっても、慌ててはいけない。
    最後までマイペースを貫くこと。
  4. できない理由を探すのではない。
    できる理由を探すのだ。
  5. 集中力を鍛えるのではない。
    集中力の阻害要因をなくすのだ。
  6. 「理解されなかった」と、くよくよするのではない。
    「理解できない相手だった」と、さらりと流すのだ。
  7. 体調が悪いときこそ、○○。
  8. 歌川国芳は、規制を生かすことで芸術を生み出した。
    規制とは、芸術性を高める起爆剤。
  9. 「解決策はない」と諦めた瞬間、解決策がなくなる。
    「解決策はある」と信じている限り、解決策がある。
  10. 追い出されているのではない。
    背中を押してくれているのだ。
  11. 選択肢は、選ぶためにあるのではなく、増やすためにある。
  12. 「大変、大変」と騒いでいると、ますます大変になる。
    「大丈夫、大丈夫」と笑っていれば、本当に大丈夫になる。
  13. 夜型と思っているのは、生活リズムがずれているだけではないのか。
  14. 間違えるから慌てるのではない。
    慌てるから間違える。
  15. 逆転は、1点差より10点差のほうが起こりやすい。
  16. 恥じらいがなくなるのは、勇気ではなく、心の老化現象。
  17. 敗者復活戦がないくらいで諦めない。
    自分で作ればいい。
  18. ストレスで頭がいっぱいになったら、情報を得るのではなく、遮断する。
  19. 謝っても死ぬことはない。
    命までは取られない。
  20. わくわくしながら迷うなら、両方選べばいい。
    もやもやしながら迷うなら、両方選ばないほうがいい。
  21. 大人だから、泣くのを避けるのではない。
    大人だから、泣く機会が必要。
  22. 何事も最初が一番大変で、後から楽になる。
  23. 不安と面白いはセットになっている。
    面白いことをしたいなら、不安を受け入れること。
  24. 泣いて笑って生きるのが人生。
    泣き顔の後には、笑顔がやってくる。
  25. 誰かに裏切られても、やけになってはいけない。
    あなただけは「信用される側」の人間でいること。
  26. 動きが遅い人をばかにしてはいけない。
    勝てるとは限らないから。
  27. いらいらしたときこそ、勇気が必要なことに挑戦するチャンス。
  28. 負けそうになったら、強気のセリフで切り抜けろ。
    「かわいそうだから、今回は負けてあげよう」
  29. つらいのは気のせい。
    本当はつらくない。
  30. どん底のときは、空を指さして、神様に宣言しよう。
    「今ここから這い上がる!」

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