最高の仕事をするには、どうすればいいのでしょうか。
「最高の仕事」と聞けば、まず思いつくのは「完璧」ではないでしょうか。
1つの漏れも欠点もない。
細かい点まで配慮が行き届いている。
すべてがきちんとできていて、丁寧に仕上がっている。
すべてが完璧の状態なら、まさしく最高の仕事です。
「完璧な仕事=最高の仕事」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、いくら完璧が素晴らしいとはいえ、安易に目指すのは要注意です。
完璧な仕事は、言うのは簡単であっても、実現が困難です。
完璧を目指すと、多くの弊害があります。
細かい点に注意が向くため、仕事量が一気に増えます。
不安や悩み事が増えて、ストレスが倍増します。
プロセスが多くなるため、スピードも極端に遅くなります。
80パーセント程度までは楽ですが、そこから先が大変です。
完璧を目指すと、100パーセントに近づくにつれて、難易度も高くなります。
完璧を突き詰めるにつれて、細かい点が気になるようになり、仕事が減るどころか増えてしまいます。
膨大な作業に忙殺されるでしょう。
エンドレスの作業に陥るでしょう。
出口の見えないトンネルに入ってしまい、迷子になってしまう。
最終的に挫折を招いてしまうのです。
どれだけ完成度が高くても、途中で挫折したら、最高の仕事ができません。
特に完璧主義者は、完璧を目指す姿勢に注意したい。
良かれと思って安易に完璧を目指すと、その先には挫折と後悔が待ち受けているのです。
最高の仕事をするための考え方を変えてください。
完璧を目指すのではありません。
最善を尽くすのです。
自分にとって最善を尽くしたことを「完璧」と考えればいい。
最善を尽くせば、自分の100パーセントを発揮したことになるので、心の折り合いを付けられるようになります。
上手に仕事を区切れるようになります。
エンドレスの作業に陥ることもなくなります。
自分のすべてを出しきるようにすれば、悔いも残りません。
完璧を目指さなくなると、頓挫していた仕事が無限ループから抜け出し、再び前に進み始めるでしょう。
理想と現実のちょうどよい中間地点です。
最善を尽くすことが、結果として、最高の仕事につながります。
最高の仕事とは、完璧ではなく、最善を尽くすことをいうのです。