自分に非があるとき、どうするか。
真面目な人と、そうでない人の差が現れる場面です。
ミスや失敗をしたとき、自分に過失がなければ、事情を説明したくなるでしょう。
もちろん自分にまったく非がないなら、正しい事情なり状況なり、きちんと説明することが大切です。
自分は悪くないにもかかわらず、悪く誤解されるのは不本意でしょう。
誤解があるなら、解く必要があります。
勘違いがあるなら、正しく説明したほうがいいでしょう。
きちんと事情を説明することで、誤解を解けば、余計なトラブルも避けることができるはずです。
しかし、自分に非があるにもかかわらず、言い訳をするのは真面目ではありません。
ぐだぐだ言い訳をするのは、真面目ではなく、不真面目な姿勢です。
言い訳をする姿は「自分は悪くない」と騒ぎ立てている子どもと同じ。
真面目な人には、責任感があります。
少しでも自分に非があるなら、きちんと謝りたい。
たとえ1パーセントでも非があるなら、余計な言い訳をせず、素直に謝ることが大切です。
たとえば、交通機関の影響で遅刻をしたときです。
とっさに言い訳をしていませんか。
たしかに交通機関の乱れは、自分が悪いわけではありません。
「悪天候のせい」
「交通渋滞のせい」
「電車が遅延したせい」
何か説明をして、自分を正当化させたくなりますが、ここで言い訳をすると不真面目な印象が出ます。
すべて外部に原因があるわけではないはずです。
ぎりぎりで出発した自分にも非があると言えるでしょう。
もっと早めに出発していれば、間に合ったはずです。
危機管理が不十分だった自分にも非があると言えます。
少しでも自分に非があるなら、素直に謝っておくのがマナーです。
体調不良や交通事故のため、仕事の納期に遅れたとします。
「体調を崩して寝込んでいて遅れました」
「交通事故に遭ったため遅れました」
たしかに仕方ない事情かもしれませんが、やはり言い訳には注意したほうがいい。
体調を崩したなら、体調管理に怠っていた自分にも非があると言えます。
交通事故に遭ったなら、自分の不注意が原因とも言えます。
自分にも非があると認め、余計な言い訳は控え、素直に謝るほうがスマートです。
自分の非を認めるのは、苦しくてつらいですが、真面目になるための登竜門。
真面目な人ほど、余計な言い訳をせず、素直に謝るのです。