真面目な人になるためには、感謝の習慣が大切です。
「お礼を言うくらい当たり前」
「感謝なら普段からできている」
「親切があれば、きちんと『ありがとう』と言っている」
そう思っていても、油断は禁物です。
自分の態度を振り返ってみると、意外とできていない場合があります。
もちろん大きな親切なら、誰でも感謝するのは普通ですが、注意したいのはそこではありません。
注目したいのは、もっと程度の低い親切です。
たとえば、小さな親切です。
電車で席を譲ってもらったとき。
落としたハンカチを拾ってくれたとき。
頑張っている仕事を応援されたとき。
小さな親切なら「別にお礼を言うほどでもない」と思う人も多いのではないでしょうか。
小さな親切は重要性が低いため、軽く考えがちです。
また、定例で当たり前になっていることも、感謝を忘れがちです。
親が洗濯物を洗ってくれたとき。
親が部屋のごみを捨てておいてくれたとき。
友人との協力作業をするとき。
定例で普通になっていることは、喜びも感動もほとんどないため、感謝も忘れやすい。
「いつものことだから、いちいちお礼を言う必要はない」と考える人も多いかもしれません。
しかし、感謝を省く姿勢は、真面目とは言えません。
親切があったときに感謝を伝えるのは、人間関係の基本です。
「お礼がなくても大丈夫」と思うかもしれませんが、ないよりあったほうが丁寧です。
小さな親切まで丁寧にお礼を言うと、相手に喜ばれます。
また、相手は平気の様子であっても、実際は心の中でお礼がなかったことにがっかりしているかもしれません。
真面目になるためには、お礼の習慣が欠かせません。
小さなことから大きなことまで、人から親切があれば、きちんとお礼を言いましょう。
たとえ当たり前のことでも、お礼は欠かせません。
たとえば、自分がお客さんの立場のときです。
「お客の立場だからお礼は不要」と思うのは誤解です。
自分がお金を払ってサービスを受ける立場でも、感謝は大切です。
コンビニの店員から商品を受け取るときでも「ありがとうございます」と言えるはずです。
きちんとお礼を伝えれば、相手に喜んでもらえるでしょう。
また家族が毎日作ってくれる食事も、感謝を伝えたい。
「作ってくれて当たり前」と思っていても、手間暇をかけて作ってくれたのは事実。
「いつもありがとう」「おいしかった」という感謝の一言は、良好な家族関係にもつながります。
感謝を言い忘れてトラブルになることはあっても、感謝しすぎてトラブルになることはありません。
生活の隅々まで注意を向けると、感謝の機会はたくさんあることに気づくはずです。
「ありがとう」が口癖になるくらい、頻繁に感謝を伝えることが大切です。
もしお礼を言い忘れたことを思い出したら、遅れてでも伝えたい。
まだ相手の姿が見えるなら、走って追いかけてでも伝えたい。
感謝の習慣が徹底されていると、人間関係だけでなく、人生もうまくいきます。