同棲中に悩まされる存在は、意外と身近にいるかもしれません。
親です。
親は、救世主になることもあれば、時には邪魔者になることもあります。
中には世話好きな親もいるでしょう。
もちろん親なので、ある程度寛大になることは必要です。
相談相手になってもらったり、精神的な支えになってもらったりすることもあるはずです。
親からの経済的援助によって助けられることもあるはずです。
しかし世話好きも、干渉がひどくなると、お節介になります。
親切とはいえ、限度を超えると迷惑になります。
たとえば、無断で自宅に上がり込む行為です。
親に部屋の合鍵を渡している人もいるでしょう。
親としては「部屋を掃除してあげよう」という親切のつもりであっても、住人としては迷惑でしょう。
留守中、無断で部屋に入って掃除をする行為は、いくら親とはいえ、限度を超えています。
無断で入られると、セキュリティーも心配です。
また同棲の進め方をあれこれ押し付けようとする親もいるでしょう。
「ああしなさい」「こうしなさい」と口うるさい親もいるはずです。
アドバイスくらいならいいですが、命令や強制するような言い方をされるのは感情を乱されます。
同棲は、あくまで2人が話し合って決めること。
親としては親切のつもりかもしれませんが、実際は迷惑になっていることがあります。
親だからといって、何でも許されるわけではありません。
親の世話焼きが限度を超えると、過干渉に変わり、同棲に悪影響を及ぼします。
場合によっては、別れや同棲解消を促してしまう可能性もゼロではありません。
親の中には「わが子の婚約者は、自分の子どものようなもの」と考える人も少なくありません。
同棲前は静かでおとなしくても、わが子が同棲を始めたとたん、世話焼きのスイッチが入る親もいます。
もし親の世話焼きがひどいなら、勇気を出して、遠慮をお願いしてみてください。
遠慮を伝えると、親は自分の軽率な言動に気づき、行為行動を改めてくれるでしょう。
ただし、言い方には注意が必要です。
「迷惑です」
「余計なお節介です」
「不快なのでやめてください」
ストレートな言い方は、相手の感情を刺激して、人間関係のトラブルに発展することがあります。
親とは末永く付き合っていく人間関係です。
できるだけ丁寧かつ低姿勢でお願いをするほうがいいでしょう。
「もう少し○○でもいいと思います」
「できれば○○していただけないでしょうか」
「十分満足しています」
「ありがたいのですが、間に合っているので、お気持ちだけで十分です」
「できる範囲のことは自分たちで頑張りたいので、お気遣いいただかなくても大丈夫です」
角のない言い方なら、素直に聞いてもらいやすくなります。