同棲でよくあるトラブルの1つが「持ち物の無断使用」です。
十分慣れ親しんだ関係になれば、パートナーの持ち物が自分のものであるような錯覚に陥ることがあります。
「一緒に暮らしているなら、お互いの持ち物はお互いのもの」
「少しだけなら、勝手に使ってもいいよね」
「許可をもらうほど貴重なものでもないだろう」
もちろんパートナーから「いつでも自由に使ってよい」という許可があるならいいのです。
もしくは「お互いの持ち物は、常識の範囲なら自由に使うことにしよう」などの同意がある場合もいいでしょう。
きちんと前もってパートナーから許可があるなら、無断で使ってもトラブルはないはずです。
しかし、事前の許可もなく、勝手にパートナーの私物を使うのはトラブルのもとです。
持ち物は、軽く見られがちですが、意外とデリケートです。
大きなものや新しいものだけが貴重とは限りません。
小さなものや古いものでも貴重なものがあります。
使うだけでなく、触るのも注意が必要です。
パートナーの価値やこだわりがどこにあるかわかりません。
見た目は平凡なものであっても、パートナーにとっては特別な価値があるかもしれません。
ぼろぼろのシャーペンでも「思い入れのある一品」という可能性もあります。
パートナーの持ち物を私物にしないことです。
持ち物の価値と、大小や新旧は関係ありません。
同棲とはいえ、まだ正式な夫婦ではないのですから、最低限のマナーは意識したほうがいいでしょう。
パソコンや携帯電話はもちろん、小さな文房具でも、借りる前には許可をもらっておくのがマナーです。
セキュリティーに関係するものなら、事前の許可は必須です。
パートナーの私物を自由に使いたいなら、前もって許可を得ておけばいいだけです。
ほんの一手間で、トラブルは減らせます。