不動産屋の説明は、メリットが中心になると考えてください。
不動産屋は、物件の契約を1つでも多く取ることが仕事です。
そのため、契約が取れるよう都合のよい話を中心に進め、不都合な話は避けたがる傾向があります。
不動産屋の都合のよい話ばかり聞いていると、盲点や見落としが発生しやすくなります。
住み始めてから、何らかの不都合が見つかることもあるでしょう。
メリットばかり聞かされていると、だんだん合理性と客観性が失われ、自分に合った部屋か判断しにくくなる場合があります。
「こんなはずではなかった」という失態だけは避けたいところ。
そこで頼りになるのが、親です。
賃貸物件は、自分たちだけでなく、親にも確認してもらうことをおすすめします。
親は子どもの味方ですから、しっかり物件の確認をしてくれるでしょう。
いちいち親に確認するのが面倒かもしれません。
親が口うるさいと、確認もおっくうになるでしょう。
しかし、親のほうが年齢も高く、経験も豊かです。
住居に関しては、自分より親のほうが鋭い勘を持っているに違いありません。
親ならではの鋭い着眼点もあるでしょう。
自分たちでは気づかない賃貸物件の盲点を見抜いてくれることがあります。
はっとするような意見をもらえるかもしれません。
特に間取りの良しあしは、親のほうがたくさん苦労を経験しているため、厳しく確認してくれるはずです。
物件の詳細資料を見せて「どう思う?」と聞くだけでかまいません。
親に余裕があれば、部屋まで直接出向いて見てもらうのも得策です。
都合のいい話しかしてこない営業マンを、ぴしゃりと言い返してくれることもあるでしょう。
「念のため」という意味でも、無駄にはならないはずです。
避けられる失敗は、避けておくことです。
「いい年をして親を頼りたくない」と思うかもしれませんが、勘や経験に関しては、素直に参考として生かすのが賢明です。