執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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適度の範囲は、状況に応じて変化する。変化をもたらす3つの要因とは。

適度の範囲は、状況に応じて変化する。変化をもたらす3つの要因とは。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

緊張と付き合う上で大切なのは、適度の範囲です。

適度な緊張はいいですが、過度の緊張はよくありません。

適度な緊張は仕事のパフォーマンスを上げますが、過度の緊張は、心身に悪影響をもたらします。

過度の緊張が長期に続いた場合、鬱病・パニック障害・統合失調症など、病気に発展する可能性もゼロではありません。

過度の緊張になれば、気分転換やストレス解消を心がけ、適度の状態まで緊張をほぐすことが大切です。

§

さて、この適度の範囲について知っておきたいポイントがあります。

「適度の範囲は状況に応じて変化する」という点です。

適度と過度の境界は状況に応じて変化します。

変化をもたらす要因は、3つあります。

「種類」「体調」「心の成長」です。

種類による変化

適度の範囲は、緊張の種類によって変わります。

たとえば、試験や試合などの緊張には耐えられても、人に注目される緊張は苦手という人もいます。

また人に注目されるとはいえ、プレゼンは得意でも、スピーチは苦手という人もいます。

緊張とはいえ、場数や成功体験の違いから、得意・不得意の違いが生まれます。

体調による変化

適度の範囲は、体調によっても変化します。

たとえば、睡眠不足や風邪気味のときは、体調がよくないため、普段より緊張もしやすい傾向があります。

女性の場合、月経の影響も見逃せません。

月に一度の月経期間は、情緒不安定になりやすいため、軽微な緊張でも苦しく感じます。

メンタルの成長による変化

適度の範囲は、メンタルの成長に応じて変化します。

スピーチやプレゼンなど、どれだけ場数を踏み、成功体験を積み上げたかが大切です。

場数を踏めば踏むほどメンタルが鍛えられ、より強い緊張に耐えられるようになります。

§

適度の範囲は、一定ではなく、状況に応じて変化します。

本には書いていません。

人に聞いてもわかりません。

適度の範囲の見極めは、あなたの感覚が頼りです。

緊張対策に役立つ基本知識(20)
  • 「種類」「体調」「心の成長」を考慮しながら、緊張の適度の範囲を見極める。
原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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