「緊張」という言葉に、ネガティブな印象を持つ人が多いようです。
たしかに緊張すると、体が硬直したり、思うように発言できなくなったりなど、よくない影響が出やすくなるでしょう。
医学的にも、緊張に長期間強いられる環境は、人体に悪い影響を及ぼすことが確認されています。
しかし「緊張はすべて悪い」と言い切るのは、大げさです。
仮に、緊張が完全にゼロの生活を考えてください。
本当に緊張のない生活になると、私たちは、だらしない生活を送ることになるでしょう。
発言を言い間違えやすくなったり、うっかりミスを犯してしまったりなどです。
注意力や集中力を下げ、後悔が増える。
心や体が緩みすぎると、油断の原因になり、かえって人生の質を下げるに違いありません。
私たちが悪いと考える緊張は、あくまで「過度の緊張」です。
「適度」という範囲なら、緊張は、よい影響を及ぼします。
一時的に気持ちを引き締め、油断を防ぎます。
間違いを防いだり、仕事のスピードや質を上げたり、楽しさや喜びを倍増させたりする効果があります。
すべての緊張を避けようとするのではありません。
適度な緊張を楽しむようにしましょう。
すでに感じている緊張は「楽しもう」という考えを持つと、感じているストレスも軽くなるでしょう。
緊張のない生活なら、あえて自分から適度な緊張を作る心がけも大切です。
生活上の許容範囲が広がり、あなたの人生の質を高めるでしょう。
適度な緊張は、人生に豊かさをもたらすカンフル剤なのです。