執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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リハーサルの意味は、慣れるだけではない。自分の弱点をあぶり出す意味もある。

リハーサルの意味は、慣れるだけではない。自分の弱点をあぶり出す意味もある。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

リハーサルでは自分の弱点を見つけましょう。

最初から最後までスムーズな発表を実現できればいいですが、実際は不器用でぎこちない部分もあるはずです。

いつも言葉に詰まってしまう部分があるかもしれません。

人名や専門用語の中には、発音しにくい言葉もあります。

いつもぎくしゃくした話し方になる部分もあるでしょう。

発表内容が複雑であればあるほど、上手な話し方や説明方法に苦労します。

特に滑舌の悪い人にとっては悩みも多くなるでしょう。

自分の苦手な部分があるのはいいのです。

いけないのは、苦手な部分を放置しておくこと。

リハーサルで自分の苦手な部分が見つかれば、そこを重点的に練習しましょう。

たとえば、言い間違えやすい言葉があるなら、何度も入念に練習しておきます。

練習量に応じて口の動きがなめらかになり、きちんと発音できるようになります。

状況が許すなら、別の言葉に言い換えることも名案です。

難しい言葉より簡単な言葉で話したほうが、話し手・聞き手の双方のメリットになります。

いつもぎくしゃくした話し方になる部分があるなら、スムーズに話せるようになるまで練習します。

表現を工夫したり話すスピードを調整したりすれば、克服しやすくなります。

試験勉強でも、苦手な部分は完全に習得するまで何度も復習するのと同じ考え方です。

人前の発表でも、自分の苦手な部分はスムーズにできるまで何度も練習しておくことが大切です。

部分的に練習量を増やしておけば、苦手な部分は克服できます。

リハーサルの意味は、慣れるだけではありません。

リハーサルは、自分の弱点をあぶり出す意味もあります。

弱点を重点的に練習すれば、ますます全体の完成度が上がり、発表に自信がつきます。

苦手な箇所が得意な箇所になるくらい練習できれば合格です。

結果として、緊張を抑えることにもつながるのです。

緊張対策に役立つ基本知識(24)
  • リハーサルで見つけた自分の弱点を、重点的に練習しておく。
お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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