緊張したとき、口の中が乾くことがあります。
1日に分泌される唾液の量は、大人で1.5リットル。
緊張によって交感神経が刺激されると、唾液量が減少するため、口の中が乾きやすくなります。
慢性的なドライマウスを除いて、緊張になる口の渇きはあくまで一時的です。
口の中が乾くと、すぐ病気に直結するわけではありませんが、話しにくくなるのは厄介な問題です。
口の中が乾くと、声を出したくてもスムーズに出せません。
短時間の緊張なら大丈夫ですが、緊張が長時間に及ぶほど、口の中の乾きも目立ちます。
口が渇いたら飲み物を飲むのが一番ですが、ここでは飲み物以外の対処法をご紹介します。
最も単純な対処法は、ガムを噛むことです。
噛む動作を繰り返すことで、唾液の分泌を促せます。
唾液の分泌を促すにはガムを噛むのが効果的ですが、手元にガムがなかったり噛んではいけなかったりする場面もあるでしょう。
そんなときは、噛む動作を繰り返すだけでも効果的です。
ガムを噛むときほど唾液量がスムーズになるわけではありませんが、一定の効果があります。
舌を動かすのも、唾液の分泌に効果的です。
まず舌の先端を頬の内側に押し付けましょう。
次に円を描くように舌を動かします。
この運動を、左右で繰り返すだけでOKです。
気づけば、たっぷり唾液が分泌されているはずです。
上記のいずれの方法も唾液の分泌に有効ですが、人前で行うのは目立つので注意しましょう。
試すなら、人目のない場所が適切です。
本番中に口の中が乾いたら、普通に飲み物を飲むのが得策です。