執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。

緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

緊張したとき、口の中が乾くことがあります。

1日に分泌される唾液の量は、大人で1.5リットル。

緊張によって交感神経が刺激されると、唾液量が減少するため、口の中が乾きやすくなります。

慢性的なドライマウスを除いて、緊張になる口の渇きはあくまで一時的です。

口の中が乾くと、すぐ病気に直結するわけではありませんが、話しにくくなるのは厄介な問題です。

口の中が乾くと、声を出したくてもスムーズに出せません。

短時間の緊張なら大丈夫ですが、緊張が長時間に及ぶほど、口の中の乾きも目立ちます。

口が渇いたら飲み物を飲むのが一番ですが、ここでは飲み物以外の対処法をご紹介します。

(対処法1)
ガムを噛む

最も単純な対処法は、ガムを噛むことです。

噛む動作を繰り返すことで、唾液の分泌を促せます。

(対処法2)
噛む動作を繰り返す

唾液の分泌を促すにはガムを噛むのが効果的ですが、手元にガムがなかったり噛んではいけなかったりする場面もあるでしょう。

そんなときは、噛む動作を繰り返すだけでも効果的です。

ガムを噛むときほど唾液量がスムーズになるわけではありませんが、一定の効果があります。

(対処法3)
舌を動かす

舌を動かすのも、唾液の分泌に効果的です。

まず舌の先端を頬の内側に押し付けましょう。

次に円を描くように舌を動かします。

この運動を、左右で繰り返すだけでOKです。

気づけば、たっぷり唾液が分泌されているはずです。

§

上記のいずれの方法も唾液の分泌に有効ですが、人前で行うのは目立つので注意しましょう。

試すなら、人目のない場所が適切です。

本番中に口の中が乾いたら、普通に飲み物を飲むのが得策です。

緊張対策に役立つ基本知識(22)
  • 緊張で口が渇いたときは「ガムを噛む」「噛む動作を繰り返す」「舌を動かす」などを試す。
緊張と緊張感を、きちんと区別する。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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