執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。

緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

「緊張のせいで寝られない」

緊張していると、興奮による覚醒作用のため、寝るのに苦労します。

夜なかなか寝られない。

緊張が強ければ強いほど、眠気も吹き飛ぶことでしょう。

緊張のせいで不眠になったとき、手を伸ばしやすいものが2つあります。

「お酒」「睡眠薬」です。

どちらも不眠の解消に効果はあるものの、利用には注意が必要です。

利用法を誤れば、不眠を解消させるどころか悪化させる可能性があるため、油断は禁物です。

お酒

「お酒を飲むと寝やすくなる」と考える人も多いでしょう。

寝る前に少しお酒を飲むと、心にリラックスが広がり、寝やすくなる効果があるのも事実です。

「睡眠導入」という意味では、お酒が役立つ場面もあります。

しかしお酒で寝やすくなるのは、あくまで睡眠導入の段階までです。

寝ることはできても、実際はアルコールの影響で睡眠の質が悪くなることが確認されています。

たとえば、尿意で睡眠中に目が覚めたり、睡眠が浅くなったりなどです。

寝酒に頼る生活が続くと、次第にアルコールが効かなくなり、どんどんお酒の量が増える傾向があります。

夜に飲みすぎれば、二日酔いによって翌日に支障が出る可能性も高まります。

アルコールがないと寝られない状態になれば、イエローカードです。

寝酒が悪いわけではありませんが、量や頻度には注意が必要です。

睡眠薬

睡眠を促す薬なら、睡眠薬です。

医師から処方された睡眠薬を飲めば、スムーズに寝やすくなります。

しかし、便利な薬である一方、安易な気持ちで頼るのはよくありません。

睡眠薬には、アルコールと同じく、常習性があります。

普段から睡眠薬に頼った生活を送っていると、次第に睡眠薬がないと寝られない状況になってしまいます。

だんだん睡眠薬が効きにくくなり、量を増やさなければいけない状況にもなります。

睡眠薬の飲みすぎは、最悪、命に関わることもあります。

睡眠薬を利用するなら、用量・用法を正しく守り、必要最小限に抑える心がけが大切です。

睡眠薬を飲みつつ晩酌を楽しみたい人もいるかもしれませんが、適切ではありません。

睡眠薬とお酒の併用は危険を高めるため、避けるようにしてください。

緊張対策に役立つ基本知識(26)
  • 緊張で不眠に悩んだとき、お酒と睡眠薬には注意する。
聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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